今年のゆるキャラグランプリも見事な出来レースだった

今年のゆるキャラグランプリも見事な出来レースだった

今年も開催された「ゆるキャラグランプリ」。過去には「くまもん」や「ぐんまちゃん」といった有名なご当地キャラがグランプリに輝き、地元に多大な経済効果をもたらしています。

しかし、今年の「ゆるキャラグランプリ」も例年通りの「出来レース」と言わざる得ない結果が待っていました。

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2018年は市職員がID大量作成で不正組織票

2018年のゆるキャラグランプリで問題になったのが、三重県四日市市の不正組織票。職員がネットの事前投票に必要なIDを大量に作成。その数、なんと2万個。

こうした組織票もあって、ネットの事前投票では暫定1位となった。

しかも、この組織票について四日市市は「投票のルール上、許容範囲で問題ない」「ID大量取得と言うが、いくつからが大量なのか」と開き直っているご様子。

投票のルールはともかく、社会人としてのルール的に間違っている。

ちなみに、四日市市が不正組織票までして1位にしたかったゆるキャラがこの「ごにゅうどうくん」。

ゆるキャラグランプリ:ごにゅうどうくん

ごにゅうどうくん

なるほど。確かにこのビジュアルでは絶対に勝てない。だからといって、組織票はフェアじゃないが。

しかし、これだけで終わらないのがゆるキャラグランプリの闇。

2位も3位も不正組織票だった

ネットの事前投票で暫定2位となった福岡県大牟田市の「ジャー坊」。

ゆるキャラグランプリ:ジャー坊

ジャー坊

そして、暫定3位となった大阪府泉佐野市の「一生犬鳴!イヌナキン!」。

ゆるキャラグランプリ:一生犬鳴!イヌナキン!

一生犬鳴!イヌナキン!

なんと、この2者もID大量作成でネット投票をしていたのだ

しかも、福岡県大牟田市は通信業者に依頼している。業者への報酬は市民の税金から捻出されたことは言うまでもない。

2015年は開催地の現地民票で出来レース状態

2015年のゆるキャラグランプリは、愛媛県のイメージキャラクター「みきゃん」がネット投票でダントツ1位だった。

ゆるキャラグランプリ:みきゃん

みきゃん

愛らしい表情で、ゆるキャラの名にふさわしいマスコットキャラクターです。

みきゃんかわいい

2014年では3位と惜しい結果となった「みきゃん」に、誰しもがリベンジを果たしたと確信し、愛媛は大盛り上がりでした。

そして悲劇は起きてしまいました…

地元浜松で開催された見事な出来レース

ゆるキャラグランプリの結果発表が行われたのは静岡県浜松市。

2015年11月21日〜23日の三日間にわたり開かれたイベントには、全国各地のゆるキャラが集結し、多くの観客で賑わっていました。

そして最終日。ネットでの事前投票数と、会場でのリアル投票数の合計によってグランプリが決まりました。

ゆるキャラグランプリは…「出世大名家康くん」。

ゆるキャラグランプリ:出世大名家康くん

出世大名家康くん

何と言うことでしょう。ネット投票ではダントツで1位だった「みきゃん」をぶち抜き、地元浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」がグランプリになったのです。

これには、ネット炎上回避不可。

結果的に、会場に訪れた地元浜松市民により自爆させられたゆるキャラとして、逆に有名となってしまいました。

ついでなので出世大名家康くんを叩いておく

出世大名家康くんは、徳川家康をモチーフにしたらしいが、家康が生まれたのは愛知県。

浜松城くらいしか関連することがないのに、名前に「家康」と入れてしまっている強引さ。

自らを「家康の生まれ変わりじゃ!」と言っているところが切なくなる。

2013年のゆるキャラグランプリで見事に惨敗したことをきっかけに、翌年のゆるキャラグランプリは辞退し、自らのマゲを切って「出家大名家康くん」と改名し修行をしてたそうですが、結局変わったのは喋るようになっただけ

喋ったはいいものの「ふなっしー」を連想させる高いトーンの声と、語尾に「なっしー」ではなく「じゃ」を付けているあたり、だいぶ苦しい。可愛くないし。そしてこれだけは言える。

「絶対に流行らない」

どうしてゆるキャラグランプリは上手くいかないのか?

ゆるキャラグランプリが目を疑うような出来レースとなった原因は、大きく分けて2つあります。

まずはネット投票の認知度の低さです。

ゆるキャラグランプリ運営は、もっとネット広告を使って大々的に宣伝すべきでした。おそらくほとんどの国民は「結果」の報道でこういったイベントがあったことを知ったはずです。

そんなのはグランプリと言えない。一部の組織票によって行われた出来レースで、どこかの国の政治と同じです

次に考えられる原因は、やはり会場に訪れた観客による「リアル投票方式」という意味不明なシステムです。

どう考えても開催地のゆるキャラが優位になるに違いありません。これまた平等ではない。

ネットの認知度も問題だと感じるが、そもそもゆるキャラブームが終わりを遂げているようにも思える

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10-PLATEの管理人。ゲームとアニメが趣味の30代おっさん。テレビや芸能情報といったトレンドをまとめることを生業としている底辺中の底辺なので温かい目で見てやって下さい。

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