妊娠中は免疫力が低下して、感染症にかかるリスクが高くなります。
ですが、それは赤ちゃんを守るためでもあります。
そもそも免疫力には風邪の菌やウイルス細菌などの異物を体外に排除する働きがあります。
しかし、その免疫力によって赤ちゃんを異物と勘違いし、排除してしまうこともあるそうです。
妊婦が注意すべき感染症と予防方法を知っておくこと
妊娠すると女性の身体は自動的に免疫力を低下させる仕組みになっています。
妊娠中に免疫力が低下するのは、母親の愛だったのですね。
しかし、免疫力が低下すると様々な感染症にかかってしまう可能性が高くなってしまいます。
そこで、大切な赤ちゃんを守るためにも感染症にかかった時のリスクと正しい予防方法を知っておきましょう。
妊娠中の感染症は必ずしも赤ちゃんに影響があるわけではありませんが、感染症によって赤ちゃんが障がいをもって生まれてくるリスクも考えられます。
まずは、どのような感染症があるか知っておきましょう。
風疹(ふうしん)
妊娠中は特に風疹(ふうしん)に気を付けてください。
妊娠中に風疹に感染してしまった場合、赤ちゃんが難聴や心臓疾患などの先天性風疹症候群をもって生まれてくる確率が高くなっています。
子供の頃に一度予防接種を受ければ問題ないとされている風疹ですが、それでも大人になって風疹になってしまう人も中にはいます。
妊娠してから風疹の予防接種を受ける妊婦さんも結構いるので、心配な方は迷わず予防接種を受けるようにしましよう。
ヒトパルボウイルスB19
妊娠中はヒトパルボウイルスB19というウイルスも危険です。
一度は耳にしたことのあるリンゴ病という感染症と同じものです。
妊娠時にヒトパルボウイルスB19に感染してしまうと、死産や流産、胎児水腫などが起こる可能性もあります。
ウイルス自体の感染力は低いですが、最悪の事態を避けるためにも注意しておきましょう。
リステリア菌
食事をすることで感染してしまう可能性のあるリステリア菌も危険です。
過熱すればほぼ死滅しますが、加熱殺菌をしていないチーズや生ハムなどは要注意です。
リステリア菌に感染してしまうと、赤ちゃんは早産や死産、髄膜炎などのリスクを伴います。
今から始める感染症予防
これらの感染症は予防することもできます。基本的なことにはなりますが、まずは徹底した手洗いうがいを心がけましょう。
妊娠中期頃からは体調も良くなり外出する回数も増えるかとは思いますが、マスクやアルコール除菌など感染症対策にはより一層注意が必要になります。
また既に小さいお子さんがいる家庭は、保育園や小学校からの感染も考えられるので、家族でうがい用のコップや食器などの共有はできるだけ避けた方がいいでしょう。
まとめ
お腹の赤ちゃんを守るために感染症にかかるリスクを承知で免疫力をあえて下げる女性の身体。
お腹の中の我が子の命を守るためにも、徹底した予防を心がけて元気な赤ちゃんを産む準備を心がけましょう。
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