肌の露出が増える季節は体型が一段と気になりますよね。そんなキレイを磨く女性が行うのがダイエットですよね。
最近では、スーパーフードとしても話題のチアシードもダイエットに効果的と言われています。
ですが、チアシードは本当にダイエットに効果があるのでしょうか。
そこで今回は、チアシードは脂肪細胞の増大を最小限に抑えられるのか?という観点から科学的に記事をまとめてみます。
太るってどういう仕組み?
そもそも太るとは、エネルギー源として使いきれなかった糖質(炭水化物)や脂質が、脂肪細胞の中に中性脂質として蓄えられること。
その脂肪細胞が成熟後、肥大(肥大化脂肪細胞)、または細胞分裂し脂肪細胞の割合が大きくなることを一般的に「太る」と言います。
チアシードでお腹いっぱいになる?
水を含むと何十倍にも膨らんでジェル状になるのが特徴のチアシード。
満腹感を得られれば過食は防げ、脂肪細胞の肥大を防げますが、チアシードそれ単体で満腹感を得られる、ということはないように思います。
満腹感を得るメカニズムですが、糖定常説という説が有力です。
これは血糖値の恒常性を保つために血糖値が上がると満腹中枢が刺激され、もう食べる必要はないと脳から電気信号を受け取り満腹感を得るという説です。
また、咀嚼回数(食べ物をかむ回数)も大きく関連があると証明されています。
「太っている人は食べるのが速い」と聞いたことはありませんか?咀嚼回数が増えれば、ヒスタミンニューロン系が活性化され、満腹中枢が刺激を受け食欲を抑制的に調節するのだそうです。
しかし、チアシードには多く糖質は含まれておらず、また歯ごたえがあり、よく噛んで食べるような食物でもないので、満腹感からダイエットにつながるという解釈はできそうにないと考えられます。
チアシードのカロリーは低い?
まず前提として「カロリーが低ければ痩せる」は根拠がないと明記しておきます。
脂肪細胞は糖質(炭水化物)や脂質を蓄えることによって成熟しますから、そもそも両者を取り入れなければ肥大はしないと思われます。
また、エネルギー源を失いますので脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪の使用を促すことにも繋がります。
ちなみに脂肪細胞の成熟ですが、脂質が分解されてできる脂肪酸が脂肪細胞へ運ばれ脂肪細胞の成熟に関わる、糖質から得られたグルコースが脂肪細胞に働き、脂肪酸が形成され脂肪細胞の成熟に関わる、といった流れです。
ですので、脂質と糖質の含有量の少ない食物であるかどうかが重要なポイントだといえます。
チアシードは栄養価が高くカロリーが低いと注目を浴びているようですが、私は痩せるか太るかがカロリーの数値によって決まるとは考えておりませんので、あくまで脂質、糖質で分析してみます。
あるメーカーのチアシードですと、100gで脂質32.6g、糖質は7.8gと記載がありました。ご飯一杯(150g)で脂質0.45g、糖質55.65gですから、これはどうなんでしょうか。
ちなみに食物繊維はチアシードのほうが遥かに大きいです。あるデータによれば、その47.1% ~ 59.8%は(総合)食物繊維でできているそうです。
(※このデータはタンパク質、油分、食物繊維、灰分、水分、アミノ酸、の項目で解析されています)
つまり、便秘改善には効果が期待できそうですね!
チアシードはダイエットというより便秘改善
結論、チアシードは栄養価と食物繊維量が大きく、適量であれば便秘改善などの体に良いといえそうです。
ただ、ダイエットに効くかどうかといわれれば、よく噛んで食べれば効果的かもしれませんね。
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