胃ろうのメリットやデメリットは?介護士と家族目線の実体験を交えたリハビリ奮闘記

胃ろうのメリットやデメリットは?介護士&家族目線の実体験を交えたリハビリ奮闘記

こんにちは。スノボの人ではなく介護士の方です。今回はちょっと重たい話ですが、胃ろうになった父と私たち家族の実体験を交え、高齢者の胃ろうについて少し書きたいと思います。

この記事を見て下さっている方の多くは「胃ろう 介護」や「胃ろう 食事」で検索してたどり着いた方だと思います。ですので、胃ろうの高齢者を介助する介護職員の意見、そして胃ろうにした親をもつ者の意見として、参考にして頂ければ幸いです。

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高齢者の嚥下障害と肺炎

高齢者は食事の際によく咽(むせ)たりするイメージがあります。年をとるにあたって自然な症状ではありますが、口からの食べ物や飲み物の摂取が難しいお年寄りは少なくありません。これは一種の嚥下障害によるものです。

嚥下障害のお年寄りが、そのままいつも通りの食事を食べていると、飲み込み際に食べ物が気管に入って肺炎を起こす危険性もあります。

全てが嚥下障害によるものではありませんが、年間2,000人以上の方が肺炎で亡くなっているほど、高齢者の肺炎は死亡率が高い病気となっています。

嚥下障害の高齢者の胃ろうについて

食べ物を上手く飲みこむことができなかったり、気管に入っても上手く咳きこむ事ができない高齢者には、お腹に小さな穴を開けてる胃ろう(通称PEG)手術を行うことが一般的と言われています。

胃ろう手術では、腹部から直接胃まで穴を開けて、胃ろうカテーテル(管・チューブ)を体内外に取り付けます。器具はチューブ状になっており、そこを液状の栄養分が通って胃に運ばれます。

つまり、口からではなく直接的に胃に食事を入れる方法が胃ろうです。

介護における胃ろう

注入する栄養分は特に決まっておらず、普段の食事をペースト状にした物を注入したり、痩せないように高カロリーかつ栄養バランスが取れた胃ろう専用の栄養製品を注入したりもできます。介護施設や病院ではメイバランスなどの商品を使います。

胃ろうによる栄養摂取は、鼻や喉にチューブを通すよりも苦痛が少なく、リハビリ言語訓練が行いやすいというメリットがあります。

胃に穴を開けると聞いて不安に感じる方も多いかと思いますが、ピアスの穴より早く閉じると言われるほど胃に開いた穴は自己治癒力が非常に高いです。

それゆえ、嚥下障害の高齢者以外にも、喉周辺の病気や怪我の治療中の食事療法としても胃ろによる処置は行われています。

病院側が胃ろうを勧める本当の理由

医者が胃ろうを勧める理由

しかし、病気や怪我による胃ろうとは違って、高齢者介護における胃ろうは慎重に決断しなければなりません。胃ろうの決断を迫られる場合は人によって様々でだと思いますが、大抵は何らかの病気やケガで入院して、医者に嚥下障害による肺炎の危険性があるからと診断され、第一に胃ろうという選択肢を提示されるでしょう。

ここで一点、胃ろうの父をもつ私の意見ですが、基本的に医者は胃ろうにしたがります。病院側は命を救う役割があり、肺炎のリスクを最小限にしなければいけません。

また、胃ろうの造設手術をした方が診療報酬が高いです。

あとは、胃ろうにして早急に退院してもらいという考えもあるでしょう。入院して2週間を過ぎると診療報酬が下がるので、病院としては長期入院を非常に嫌います。

また、高齢者を介護する立場の意見としても、胃ろうにすることで長時間にわたる食事介助が緩和され、介助が圧倒的に楽になることは間違いありません。

ご家族ご本人以外の人間からすると、胃ろうはメリットしかありません。

胃ろうの決断は慎重に行わなければならない

胃ろうには多くのメリットがありますが、結局は病院側や介護者側のメリットでしかありません。では、一番重要なご家族側のメリットはあるのでしょうか?逆にデメリットは何でしょうか?

現在進行形で、私の父は胃ろうになりました。また、老人ホームの介護士として働く私は、胃ろうにした高齢者がどう生きたかを見てきました。胃ろうは嘘でも最善の療法とは言えません。その真実を洗いざらいご紹介します。

「食べる」という事が失われる

現役介護士が教える胃ろう介護について。食べることを絶対に諦めさせない。

食べる」と言う行為は、生き物全て共通しており、喜びを感じる大切な欲求です。しかし、胃ろうにすることで、それが失われます。

いえ、強制的に奪われるといった表現が正しいかもしれません。胃ろうにした時点で、長期的な介護が前提になりますから。

おそらく病院側は「またきっと口から食べられるようになる」と無責任な発言で胃ろう造設手術を勧めるでしょう。

しかし、その可能性は皆無に等しいのも事実です。少なくても、私は胃ろうにした高齢者が、再び口から食べられるようになったケースを知りません。知り合いの看護師に聞いても、それは知らないとのことでした。

一度開けた胃の穴は、新しい介護の習慣を作り、それが当たり前になるでしょう。胃ろうの期間が長ければ長いほど、嚥下機能は悪化して、次第に「食べる」という事を忘れます

  1. 胃ろうの方が肺炎のリスクが少なく安全
  2. 口に物を入れな
  3. 唾液が出なくなる
  4. 嚥下機能も悪化する
  5. 完全に食べ方を忘れる

身体が痩せ細っていく

現役介護士が教える胃ろう介護について。食べることを絶対に諦めさせない。

毎日の食事ですが、胃ろうカテーテルから注入される栄養だけで足りない気がします。もちろん、医療スタッフの管理下で最低限必要な栄養素は摂れていますが、やはり口から食事をする事に比べるとカロリーの摂取量が減ります。

元気だった事には当たり前だった、おやつなどの間食はもうできません。生きるために必要なカロリー以上は摂取しないため、今以上に太ることはおそらくないしょう。

だからと言って、注入する食事の量を増やすことは出来ません。決められた量、決められた滴下速度(栄養を入れる早さ)が病院や介護施設によって制限されています。量が多すぎては嘔吐して、肺炎や窒息のリスクも高まりますから。

私たちにとっては「太らない」は聞こえのいい言葉ですが、胃ろうにした高齢者にとっては喜ばしい状態とは言えません。与えられる食事以外は何も食べられない。それが胃ろうです。

言葉を発しなくなる

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胃ろうのメリットとして「胃ろうは言語訓練などのリハビリが行いやすい」とご紹介しましたが、それはあくまで医学的な体裁だと思って下さい。

胃ろうを身近に感じた私に言わせてもらえば、嘘だらけの誘い文句でしかりません

何かを食べるという動作は、口を動かすリハビリの役割も担っています。胃ろうは、必然的にその機会を奪うことになっています。

リハビリどころか、日に日に無口になっていくばかりです。口数が減り喋らなくなると思考能力が低下し、それがさらなる認知症の原因にもなるでしょう。そうなれば、介護はさらに大変になります。

既に胃ろうにされた方へ

既にご家族を胃ろうにされた方、または胃ろうの方。残酷に聞こえるかもしれませんが、「絶対に口から食べる」とよっぽどの強い意志がない限り、普通の食事が楽しめる日は二度とこないしょう

先ほども説明したように、食事介助の負担が劇的に軽減されるだけでなく、ご本人様の意欲が急激に失われます。胃ろう介護でモチベーションを維持することは、決して容易なことではありません。

でも、ご家族が諦めなければ口から何かを食べるという事は出来ます。

昔のような食事とまでは到底無理な話しですが、ゼリーシロップなど、液体状で飲む込むことができる食べ物であれば、再び喉を通すことが出来るかもしれません。

ただ、肺炎のリスクは何もしないより高まります。そのことを十分に理解しなければなりません。

胃ろうの要介護者におすすめな商品

水分補給・栄養補給ゼリー

水分補給・栄養補給ゼリー

嚥下障害で水分補給や食事ができない高齢者用のゼリーも市販されています。特に水分補給は、スポーツドリンクやお茶を寒天で固めてから飲ませている人も多いので、わざわざ調理する手間も省けて介護の負担も減ります。

フドウ糖

スポーツや勉強などで失われた糖を素早く摂取する為ための健康食品ですが、一番の特長は口の中ですぐに溶けることです。

口の中に唾液があれば、嚥下障害の高齢者でも安心して食べられます。一粒がキャンディー程の大きさなので、父には細かく砕いて粉状の小さな欠片にしてから与えました。

胃ろうの要介護者におすすめな商品 フドウ糖

与え方ですが、舌の上だと溶ける前に飲み込んでしまう恐れがあるので、舌の下に入れるようにしています。舌の下は唾液も溜まりやすいので、しっかり溶けて、甘さを味わうことができると思います。

大丸本舗
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唾液の分泌を促す口腔スプレー

胃ろうにすると唾液の分泌力が衰えてしまうため、口の中はとても乾燥しがちです。唾液が出ないと痰(たん)が絡みやすくなります。また、痰が気管に入り肺炎になるリスクも考えられます。

歯ブラシを使った口腔ケアや、口の周りをマッサージする口腔ストレッチで唾液の分泌を促す方法もありますが、市販の口腔スプレーを使用することで、早く簡単に唾液を分泌させることが出来ます。

先ほどご紹介したブドウ糖を溶かすためにも唾液が必要ですので、口腔スプレーを合わせて使用するといいでしょう。

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※私がこれらの処置を行う対象は実の父のみです。また、このようなリハビリを行う際は必ず病院や介護施設の担当者に相談してみて下さい。了承なしに食べ物を与えるとトラブルの原因になり、最悪の事態も起こりえます。家族を幸せにしたいという思いを伝え、職員が協力してくれる環境が理想です。

胃ろうや介護のことは一人で抱え込まない

ここまで読んで頂いたということは、あなた、もしくはあなたの周りに胃ろうで悩んでいる人がいるということだと思います。とくに高齢者介護はあまり人に相談できない悩みでしょう。

ですが、同じように悩んでいる人は意外とたくさんいます。絶対に1人で悩まないで下さい。介護はご本人様以外に、ご家族の人生に関わるとても重要な事です。

もし、最期まで素敵な人生を送ってほしいという気持ちがあるなら、一人で抱え込まずに誰かに相談して下さい。相談する人がいなければ私でも構いません。コメントから気軽に相談してください。

仕事の都合もあって、決断までに返事ができないかこともありますが、できるだけ早く返事するようにします。

介護は辛い気持ちのままだと、全てがダメになってしまいます。簡単に共倒れになります。新しい人生の形として受け入れて、これからどうするかを考えることが大切です。きっと方法はある。諦めずに前向きでいきましょう。

胃ろうにした父のその後について

転倒し大腿骨を骨折し認知症が悪化。そして嚥下障害、誤嚥性肺炎となり、入院した病院で胃ろうにした私の父。退院後は特別養護老人ホームに入居。いろいろな口腔リハビリも試みましたが、大きな改善はなし。ただ、悪化は緩やかにできた実感があります。

その後、度重なる高熱で総合病院への入退院を繰り返す。ある日、入院先の医師から「胃ろうしても逆流しているので肺炎のリスクがある」と告げられ胃ろうを中止

点滴だけでなんとか持ちこたえている状態が続く。言葉を発するどころか、意思の疎通はほとんど出来ません。身体もやせ細り、骨と皮状態。尿量を図るためにカテーテルが入っています。

そんな父の姿を見て、正直、胃ろうにしたことを後悔しています。尿路感染症で40度超えの発熱が続き、いつも苦しいそうにしていた。抗体が弱まっているのでMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)にも感染。

でも、言葉を発することができない。自分の気持ちが言えない。

「どういった気持ちで毎日を過ごしているのだろう。もしかしたら、生きている事が辛いのかな。私の決断が父を苦しめてしまっているかも」

そして2017年4月。父は息を引き取りました。

胃ろうにした父

私がどういった決断をしたとしても、きっと後悔はしたでしょう。もし、胃ろうにしなかったら、父は肺炎で亡くなっていたかもしれません。

この記事にも多くのご相談やコメントを頂きますが、最終的に決定するのはご家族です。ご本人様の意思がはっきりしているのであれば、本人に決めてもらいましょう。

何度も言いますが、胃ろうを宣告されている時点で、どういった決断をしても絶対に後悔する時があります。「医者がこう言っているから」ではありません。

また私が言うのもアレですが「このブログでこう書かれているから」でもありません。ご本人様が、そしてご家族が納得のいく決断をしてください。それが今できる最善策だと、私は思います。

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介護
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この記事を書いた人
Misaki

現役の介護職員でありWebライターとしても活動。保有資格は介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、実務者研修、ホームヘルパー2級(現、介護職員初任者研修)、介護事務。また両親の在宅介護も経験しており、職員側と利用者側の双方の立場から専門的な見解を行っています。

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記事のコメント

  1. ナンp より:

    胃ろう 体重増なら経口をメインで栄養缶を減らして良い?

    • Misaki MEGUMI より:

      すいません。患者様の様態によるものだと思いますので、私の方ではお答えできません。

  2. ひろぶー より:

    はじめまして。よろしくお願いいたします。

    実家の父が、数年ほど前に脳梗塞になり老健に入所しました。
    今年の3月に車いすから転倒して頭を打ち、その後認知症も進み、飲み込みも悪くな りました。5月に入り、痰が多いので吸引をする回数が増え、食事も流動食になり、 誤嚥性肺炎ではないかと、病院の診察を受けました。
    結果、誤嚥は思ったほどなく、肺に水が溜まっているとのことで、そのまま病院に 入院したのですが、最初の食事でのむせがひどく、すぐ絶食になり、今は足の付け 根から点滴を行っております。
    痰が大量に溜まり、一日何回も吸引をしてもらっております。

    日に日に弱っていく父を見て、家族に何かできることはないのだろうかと考える日 々です。

    痰の量が減らないことには、胃ろうも難しいと担当のお医者さんから言われました 。
    飲み込む力もなくなり、もう口からの食事は難しいとも言われました。

    食事が楽しみだったので、できたらもう一度口から食べさせてあげたいという思い があります。父の年齢からして、難しいのでしょうか?(85歳)

    • Misaki MEGUMI より:

      私の父は誤嚥性肺炎からの胃ろうでしたが、最終的に同じように点滴のみになりました。足首や手首、そして首から管を通していました。足首や手首ならともかく、首から点滴をされている姿は痛々しく、辛い思いもしました。

      お父様の様態を実際に診ていませんので断言は出来ませんが、年齢を考えると、私ならこれは老衰と考えます。無理に口から食べさせるのではなく、そして無理に胃ろうにするのではなく、本人が楽なように介護、看護するかを最優先に考えたいです。

      私も同じような境遇でしたので、ご家族の思いは痛いほど分かります。しかし、最期を見据えて、慎重に決断することをおすすめします。

    • よっちゃん より:

      お父さんの具合はいかがですか?
      昨年11月義父が亡くなりました。
      病状は、あなたのお父様と同じでした。でも今思う事は、ずっと最後まで見守ってあげたしできるだけのことはできた。悔いはありません。いつかはお別れの時が来るのが自然です。痛くないよう最善の事はしても、不自然な事をして、いつまでも生きていては本人もつらいと思います。
      水も飲めないし、食事もとれなくて、1ヵ月。見守るのは大変ですが、本人も皆にありがとうと言って眠るように亡くなりました。とても素敵な顔でした。良かったと思います。

  3. mayumi fukuda より:

    96歳の叔母は去年の9月に遺漏の手術をしました。 老健施設に入所するには遺漏にしなければ入所出来ません。

  4. HIDE より:

    多数の相談拝見しました。私の父は、小脳出血で緊急手術をしました。術後4週間がたち、担当医から胃瘻の勧めがあり家族で話し合っています。しかし、三者三様の意見がありどうしてよいか分かりません。
    知り合いの看護婦さんに聞くと、胃瘻のほうが処置が楽だから。といわれました。
    あと数日で結論を出さなければなりません。アドバイスしていただければさいわいです。

    • Misaki MEGUMI より:

      私個人の意見ですが、やはり高齢者が胃瘻にすると急速に認知症が進む気がします。

      確かに、介護者からすると胃瘻の方が楽です。私自身も、介護施設で胃瘻の方の対応をした経験がありますが、介助する必要がないので職員も助かります。

      ただ、メリットはそれだけのような気もします。胃瘻にしても嚥下機能が悪ければ逆流して肺炎になりますし、口から食事を取らないことで噛むことなくなる、そうなれば脳への影響だけでなく表情筋や声帯にも影響があるでしょう。

      また、歯磨きの回数も減って口内が不衛生になります。父が入居していた老人ホームでは「毎日歯磨きをしている」とは施設職員は言ってましたが、口の中は歯石でガチガチ。上顎に乾燥した膜が張っていました。唇もひび割れて出血していましたね。

      あとは、口を使わなくなることで唾液の分泌能力も下がり、痰が絡みやすくなります。そして、さらに肺炎の危険性が高まります。

      1〜3年という短期間で考えると胃瘻は優れた処置でしょう。おそらく、点滴でまかなえない栄養も効率よく摂取できます。

      ただ、長期的に考えると「延命治療」でしかないと思います。もっと酷い言い方をすると、死にたいのに死ねない状態が5年10年と続きます。ちなみに、今の父がまさにその状態になります。植物人間状態でなんとか生かされているようにしか思えません。

      おそらく、胃瘻を進める医者は、患者のその後を全く考えていません。手術による診療報酬と早期退院のことで頭がいっぱいでしょう。でもそれが病院経営ですから、責めることはできませんね。

      そこで大切なことがご本人の意思とご家族の考えです。私の父のように、這いつくばってでも行きたいと言うのであれば、胃瘻で長生きすればいいと思います。ただ、相当辛いです。見守る私たち家族もそうですが、何より本人はどんな気持ちで病室の天井を見続けているのだろうか。

      そう考えただけで、あの時、胃瘻を決断した私は間違っていたと思います。

      長くなりましたが、これが父を胃瘻にした娘の意見です。ご参考になれば幸いです。

  5. ちえ より:

    母の胃瘻の手術をしました。
    主治医から胃瘻を写真を見せられて「血液サラサラの薬を飲んでいるので、血液の固まりが出来ているので明日又胃カメラを飲んで確かめます、ドレーンからは血が出てないので大丈夫だが」と言われましたが、とても心配です。
    又午後、麻酔から覚めた母が、何度か体をびくっとして顔をしかめるので、「痛い?」と聞くと
    「痛いわね」といいます。「物凄く痛い?」と聞くと「ちょっと」と言いますが、かわいそうです。
    看護師が言うには、2~3日痛みが続くそうでやはり胃瘻を辞めた方が良かったかなと後悔しています
    脳幹梗塞で麻痺の母に1か月もしないのに、又苦しませて私は間違っていたんじゃないかと思います
    もう少し2か月後位、様子を見てからした方が良かったのかと思います。
    又胃瘻後に母が、ごほごほと何度も咳き込むのです。
    喉が痛いようで、声がほとんど出せず(喉の麻酔のせいか?)、声を出そうとするとごほごほとすごい
    咳が出ます。(喘息のような)心配です。
    看護師に言うと痰の吸引をしてくれたのですが、それでも何度も時折、急にごほごほとすごい咳が出ます。正直恐ろしいです。これで弱っていったらどうしようと思います。
    もしかして胃瘻の合併症なのでしょうか?この先も咳が止まらずにいたらそれこそ家族が勝手に胃瘻に
    して母が元気になるどころか、悪くなったら私がいけないということですよね。
    昨日、病院では、朝から晩まで居たのですが、午前中は、胃瘻の軽い麻酔の為ほとんど寝ていました。
    時折声をかけてもあまり反応は、なく夕方から少し反応しますが、声が出しずらく苦しそうで咳き込んでいました。そんな姿を見てやはり体力がないのに、無理やりやらせてしまったのかと後悔しています
    今さら後悔しても仕方ないですが、夕べも眠れなかったです。
    胃瘻の件で悩み、胃瘻後にも悩み、やはり胃瘻は、もう少しじっくり考えてやればよかったのかと思いました。
    咳はどうして出るんでしょうか?胃カメラの麻酔の影響でしょうか?
    それとも胃瘻自体のせいなのでしょうか?
    教えて下さい。
    お願いいたします。

    • Misaki MEGUMI より:

      術後すぐには安定しないと思いますので、焦らずに様子をみましょう。また、合併症のことや咳が出る原因は、担当医が一番分かっているはずです。どんな小さな事でも、心配であれば質問した方がいいと思います。

      • ちえ より:

        今日看護師に質問すると、胃カメラの影響で食道等が、傷ついてそれを粘膜が
        修復しようとして咳が出ていると風の咳に似ていると教えてくれました。
        人によって時間がかかる人もいると言っていました。
        あまりにひどい咳だったので、怖くなって焦ってしまいました。
        すいませんでした。
        母の担当医は、2週間前にまだ母の具合が安定していないのに、脳の血管にカテーテルを入れて
        造影剤を流して検査をしないとMRIだけでは分からないので、リスクは、又脳梗塞を
        起こしたり、血管が傷つく事もあると言うので、私は、今は決断出来ないというと
        看護師に大声で「血管造影しないってよ」と大声で言って、承諾書を看護師に返したのです。
        私が「しないとは言っていないのですが」と言うと「じゃあ保留ね」と機嫌が悪くなり
        こんな母が悪いのにまるでモルモットのように扱っているのではないかと不信感が増しました。
        そんな事もあり、本当はこの病院で胃瘻を作りたくなかったのです。
        他の病院の脳外科の医師に聞いても「今の状態でその検査をするのがベストかどうか?しない方がいいかもしれません」と言っていました。
        疑問をもっていました。
        母が脳幹梗塞で、自発呼吸をしているのが、奇跡だと看護師が言っていたので
        詳しく知りたいと思い多少のリスクも、どうせ認知症で、娘しか病院へ来てないしなんかあっても
        承諾書をもらっておけば、訴えられないと思われてなめられているんじゃないかと思います。
        考えすぎかもしれないですが、母の所に来ても認知症と高次機能障害で主治医の質問にうまく答え
        られない時等「そうなのね」とすごく馬鹿にしています。
        病棟には、検査を保留にしてから全く顔を出しません。目の前の患者には、行くのに母には顔を
        出しません。早くこの病院から転院したいです。
        すみません愚痴ばかりで、悲しいです。
        本当は、この病院で胃瘻は作りたくなかったのですが、ソーシャルワーカーが胃瘻の方がリハビリテーション病院へ転院しやすいし、今は施設も胃瘻の方が受け入れてくれると、リハビリテーション病院
        の紹介は、胃瘻でないと紹介出来ないと言うのでしてしまいました。
        母の痛いというのを見ると後悔しています。申し訳ない気持です。
        結局胃瘻ありきで医師も初めから鼻管をせずに「鼻管は、肺炎のリスクが大きく本人も辛いし、胃瘻の
        方が後で閉じれるし」と鼻管の事も始め全く知りませんでした。知らないうちに鼻管をつけられて
        結局胃瘻にしてしまいました。
        長文すいませんでした。
        非常に孤独です。母の姿をみるにつれ、本当に母の事を思ってくれる医師ではなかったのですね。
        そして、この病院のソーシャルワーカーも信用出来ません。
        「リハビリテーション病院も20万以上出せれば選び放題ですよ」などと言うのですからあきれます。
        リハビリテーション病院へ転院も医師の紹介がないとだめなので、きっと検査の事で嫌われているので
        よく書いてくれるとは思いません。きっと書いてくれないのではないのかと思っています。
        自分の病院の系列のリハビリテーション病院か、パンフレットを持ってきたリハビリテーション病院
        しか紹介してくれなさそうなので、この先母と私は、どうしたらいいかと悩んでいます。
        この病院へ転院するのが初めから嫌でした。2ちゃんねる(こんなの見ているのかとあきれられますが
        の病院で、あまりいい事が書いてなかったのと昔から老人病院と近所で聞いていたので嫌な予感がしていました。
        本当に愚痴ばかりですいませんでした。

        • Misaki MEGUMI より:

          愚痴のひとつやふたつも言いたくなりますよね。とても分かります。病院側の人にとったら複数例のうちの1つかもしれませんが、私たち家族側にとっては、他とない大切な1つのことですからね。なので、そういった家族の気持ちには、もう少し配慮してもらいたいものです。今はとても辛いかもしれませんが、無理をしない程度に頑張って下さい。

          • ちえ より:

            コメントありがとうございました。
            愚痴ばかりですいませんでした。
            毎日辛い事ばかりでつい愚痴ってしまいました。
            ありがとうございました。

      • ゆうき より:

        私達の父は、四年前に心筋梗塞で心肺停止30分以上、意識が戻ったのは、2ヵ月後でした。
        生きてるのも奇跡なのですがその後遺症で少し手が動く程度で食事もお粥ですが介護病院施設で胃にくだぉ通すようになると言われましぁ
        私は、それぉ聞いて涙が出ました

        ただ生かされてるだけだと
        私が病院に駆けつけたとき心肺蘇生やめていれば父は、毎日死にたい思いぉしなかったのかなと後悔しています。

        • Misaki MEGUMI より:

          安楽死が無い日本では難しい課題ですよね…。医者は目の前の患者を助けることが仕事ですからね…。

  6. ちえ より:

    コメントありがとうございました。
    胃瘻の手術に対する不安が少しは解消されました。
    がんばります。

  7. ちえ より:

    母が脳幹梗塞の嚥下障害で胃瘻を進められました。
    承諾書を書いたのですが、待ってもらいたいと看護師に言うと
    迷惑そうにあまり待てませんと言われました。
    胃瘻増設後の費用が900万かかると書いてあったのですが、本当ですか?
    現在点滴と経鼻栄養のみで、点滴は血管が細いので紫色で刺すところがなくなってきたと
    言われ、経鼻栄養は4日目ですが、下痢があり肺炎のリスク等あるので胃瘻がいいと
    言われました。しかし悩んでいます。認知症の母に話すと「泣きそうに嫌だ」と言うので
    かわいそうです。
    しかし胃瘻にして口から食べず、ますます認知症が進み、しゃべらなくなったらと思うと
    眠れません。
    一人で悩んでいます。医師は「必要なくなったら閉じれるし」と言うが、転院先を探す
    ソーシャルワーカーは、「胃瘻の方が転院先を見つけやすいが、嚥下の回復は難しいと
    医師は言ってます」と言うのです。医師は患者家族に言う事と、影では、そんなことを
    言っているのですね。不信感です。
    どうしたらいいものか教えて下さい。

    • Misaki MEGUMI より:

      承諾書の内容がどうなのか見てないので分かりませんが、胃ろうにすると費用が900万円もかかるといった話しは聞いたこともありません。もしそうだとしても高額療養費制度あると思いますが…。
      あと、胃ろうにしても肺炎のリスクはあります。胃から逆流しちゃうんですよね。私の父もそれで、いまは胃ろうすら出来ない状態です。点滴のみでなんとか持ちこたえている状態。
      「必要なくなったら閉じれるし」は決まり文句ですよね。私もそう言われて嚥下リハビリを頑張りましたが、やっぱりダメでした。そもそもリハビリは相当大変ですよ。
      転院先の病院はどうかわかりませんが、いち介護士目線からだと胃ろうの方が介護は楽ですね。そういった点で、転院先が見つかりやすいのでしょう。
      私からはこの程度のアドバイスしかできません。お母様のためにも、そしてちえさん自身のためにも、慎重に決断して頂ければと思います。

      • ちえ より:

        早々の回答ありがとうございました。
        本当に悩んでいます。
        家はお金がないので、将来もし特養ホームに入れたい時に胃瘻だと難しいと
        ききました。だとしても点滴と経鼻栄養だけでは栄養は足らないのですか?
        嚥下のリハビリはリハビリテーション病院でもするそうですが、初めの検査で
        評価されるそうで、母の場合認知症もあり正直難しいと思います。
        鼻管の人もリハビリテーション病院にもいて嚥下の訓練も出来るといって
        います。
        栄養を入れた方が本人は果たして本当に元気になってリハビリテーションを頑張れるのか
        分かりません。
        同意書を書いてしまい後悔しています。

        • Misaki MEGUMI より:

          また、特養でも胃ろうの入居者様はたくさんおられますよ。ただ、特養自体の入居待ちが結構あると思いますので、役場の相談窓口に聞いてみるといいかもしれません。
          あと、個人的にはどこから栄養を入れるか?とうことであって、胃ろうと経鼻にそこまでの大差はないかと認識しています。
          リハビリに関しても、個人差やご家族の協力体制、また病院の対応など、様々なことがあると思いますので、「諦めずにがんばりましょう」としか…。
          記事にも追記しましたが、どういった選択肢を選んでも後悔はするものだと思います。折れずにお母様の支えになってください。

          • ちえ より:

            回答ありがとうございました。
            胃瘻の件は市の社会福祉協議会の在宅介護の看護師さんに相談し
            間に立って病院のソーシャルワーカーへ相談してもらいました。
            親身になって下さって助かりました。経鼻栄養でも在宅でもやっている人はいるが
            病院側はあくまでも胃瘻ではないとリハビリ病院へ転院させられないの一点張りで
            揉めまして、話し合って考えて結論は、胃瘻にすることにしました。
            母にはかわいそうで申し訳ない気持ですが、経鼻栄養の姿を見るのも辛いですし、
            認知症なので最近しゃべらなくなった(高次機能障害の影響)のに胃瘻にしてますます
            話さないのかと思うと私自身が生きているのが辛いです。
            母はもっと辛いのかと思い「辛いの」と耳元で聞くと「うん」と言います。
            リハビリも午前中はぼーとしていて進まず、(午後は起きてくるのですが)果たしてリハビリテーション病院へ行かせる必要はあるのかと考えてしまいます。
            病院は医療保険療養型病床や老健の方がいいといいますが、だめもとで少しでもリハビリをしてほしい
            と考えるのです。しかし認知症もあり会話もできますが、なかなか指示入らないのできっとリハビリテーションから受け付けてもらえないのでしょうかとも思っています。
            現在とても悩んでいます。

          • Misaki MEGUMI より:

            悩む気持ちはとても分かります。私も車椅子を押しながら病院に通いました。私より体重が重い父を助手席から車椅子に何百回も乗せ替えました。ですが、結局は本人次第の部分もあります。私の場合は、こんなにも頑張っているのに良くなるどころか悪化していき、「何とかもう一度口から食事を」という気持ちは途中で折れてしまいました。上手くいかないことばかりで悔しい思いをするかもしれません。家族介護をするにあたって「頑張らないこと」はとても大切です。ダメなときはダメ。胃ろうという決断を自分でしておきながら無責任では?と責める気持ちも分かりますが、これが運命だと思って下さい。それよりも、意思疎通ができる今のうちにたくさん話してあげて下さい。外出できるなら行きたい所に連れて行ってあげて下さい。私たちができることは口腔リハビリのサポートだけではありません。そのうち来る最期の時に「ありがとう」と思われるよう、お母様のために今できることを視野を広げて考えてみて下さい。応援しています。

          • ちえ より:

            返信ありがとうございました。
            結局悩みまして、胃瘻にすることにしました。
            胃瘻増設中の出血やら死亡例や、増設後に亡くなった例、半年後に亡くなった等
            恐ろしい事がたくさん書いてあるので、本当に怖くなりました。医師はそこまでのリスクを
            言っていなかったので心配になりました。
            また最近母が寝てばかりいるので病院へ行くのが怖くなります。
            まさか1か月で亡くなったりなんて事はないのか?等次から次へと考えてしまいます。
            帰る時は私の手を握って帰そうとせずにじっと見ていて「寂しいよね、一緒に帰りたいよね、ごめんね
            元気になったら一緒に暮らそう」と言うと「うん、当り前よ」と言います。
            10月11日9時30分から胃瘻増設するので今からドキドキしています。
            私の方が心配で心臓発作が起きそうです。
            母は心臓も悪く、まさか増設中に発作が起きたりしないよね、とか増設中に脳梗塞を起こしたりしないよねとか変な事ばかり考えてしまいます。
            ちょっとおかしいですね。

          • Misaki MEGUMI より:

            手術って聞くと心配になりますよね…。でも、そこまで大きな手術ではないので、きっと大丈夫です!信じましょう!

  8. あかね より:

    はじめまして。
    祖父が胃瘻で今は入院していますが、今月末から退院で自宅での介護になります。
    母が病院でチューブからの入れ方や痰の吸引など、指導を受けていますが、口からのゼリーなどは資格者でないと危険な為断られているそうです。
    退院後も週2日で施設の様な場所へ通所し、その際にゼリーなど練習をしてもらえるそうです。
    身内としては何も食べれないのに介護の為に目につく居間にあるベットでの生活のため、家族のごはんの匂いなど、かわいそうでたまりません。少しでもゼリーなどあげたいのですが、誰も医療関係者ではなく無知の為に何の資格を持っていたら良いのかさえわかりません。
    何の資格を持っていたら良いのか、そもそも資格がないとあげてはいけないのかを教えて頂きたいです。
    よろしくお願いします。

    • Misaki MEGUMI より:

      申し訳ありません。私も所詮は普通の介護士であって、胃ろうや嚥下の専門家ではありません。
      どんな資格が必要かという事ですが、お母様が練習のため通われている施設の職員にお聞きになられる方が確実だと思います。
      ただ、資格があっても経験がなければ上手くいかないこともあると思いますよ。
      介護職で身近な資格であれば喀痰吸引等研修というものがありますが、飲食となれば口腔に精通したもっと医師よりの資格になると思います(歯科医師など)。
      また、資格が無ければ与えていけないとのことですが、そんなことはありません。ですが、誤嚥性肺炎のリスクが高くなるだけです。
      胃ろうにした時点で最善な選択は難しと思いますが、後悔のないよう慎重になって頂ければと思います。

  9. 青蛙 より:

    母親の胃ろう増設について悩んでいます。相談させて頂きたいのですかよろしいでしょうか?
    メールを送りたいのですがメールアドレスはどちらに記載されているのでしょうか。

    • Misaki MEGUMI より:

      コメントの際にメールアドレスを入力していただければそちらに返信します。

  10. ?大丈夫 より:

    STの資格を持っていますか❓ちゃんと解剖学のことを分かっているのでしょうか❓訴えられても大丈夫ですか❓

    • Misaki MEGUMI より:

      STでもなければ資格もありません。解剖学についても学んだ事ありません。強いて言えば、介護職員として介護の現場で胃ろうの高齢者を何十人と見てきており、同時にご家族とも接する機会があります。ご相談の返信は慎重に行っておりますが、あくまで本文に記載している通り「胃ろうを経験した家族目線」で皆様にアドバイスを行っています。胃ろうについて知ってもらうだけでなく、同じ境遇同士、親身になって相談できる場としても、活用できればと思っています。

  11. とも より:

    初めまして、記事を拝見致しました。

    義父は6年程前にパーキンソン病からレビー症認知症と診断を受けてました。
    今年初めに団子を喉につまらせ、誤嚥性肺炎を起こし入院中です。

    元々、私自身が義父に今後も食事を食べさせたい思いが強く有るのですが、現在は鼻腔からの栄養中で、本人に違和感がかなり有るらしく手を手袋装着の上拘束しても度々抜き病院からは胃ろうを進められてます。

    本人もここ一週間程、食事がしたいと希望しており、迷ってます。

    病院側からは返事を急かされている状況なので、宜しければご相談に乗って頂ければ幸いです。

    • Misaki MEGUMI より:

      個人的には、ご本人様に「口から食べれるようになりたい」という意思があれば、絶対に胃ろうにすべきではないと思います。私の父は胃ろうにした途端、急激に認知症が進行しました。あとですが、おそらく胃ろうにしても自分でチューブを抜いてしまうのではないかとやや心配です。
      医者は最もリスクの少ない選択肢を選びます。確かに誤嚥性肺炎は死のリスクが高いですが、介護士目線の私は最善策とは思いません。まずは本人の意思を尊重してあげてください。口腔のリハビリを行っている病院もありますので、胃ろうにする前にそちらも検討したほうがいいかと思います。

      • とも より:

        お忙しい中、ご回答ありがとうございました。

        今一度、主人と話合い 当面は胃ろうはしない方向で病院には返事しました。
        後日再度主治医との話合いの場を設けて頂く予定です。

        まだまだ問題は出てくるとは思いますが、一つひとつクリアして義父の貯めにもかかわらず頑張って行きたいと思います。

        末筆ながらMEGUMIさま、本当にありがとうございました。

  12. ぼう より:

    はじめまして、記事を拝見いたしました。
    母(50)脳挫傷で入院中です。転院をせまられています。転院先病院からは、胃瘻をしないと入れないと言われました。胃瘻はさせたくないです。相談にのっていただけませんでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。

    • Misaki MEGUMI より:

      脳挫傷で胃瘻ということは、おそらく嚥下ができない状態ということだと思います。「脳挫傷 胃ろう」でインターネット検索してみても同じように胃ろうにされた方もいるようですね…。胃ろう以外にも鼻からチューブを入れる経鼻栄養もありますが、何らかの理由があって医師が胃瘻ということなのでしょう。様態が分かりかねますので私からは何とも言えませんが、高齢者介護とは違い、術後の回復を見込んでの胃ろうというものもあります。胃に穴を開けることに不安があるかもしれませんが、まだ50歳ということもありますので、回復を信じて治療に専念した方がいいかと思います。

      • ぼう より:

        早速の返信ありがとうございます。
        今は、鼻からチューブの経鼻栄養をしています。気管切開しています。はっきりとした覚醒はしていませんが、見聞きはしています。車椅子に座るなど筋肉が固まらないようにリハビリもしています。このままの状態で、転院できる病院はないかと考えていました。回復を信じ、胃瘻も視野に入れ治療に専念いたします。
        ひとりで悩んでいました。アドバイスを本当にありがとうございました。

  13. ゆう より:

    記事を読ませていただきました。
    私の父79歳は、パーキンソン病で肺炎で昨年夏に入院してから、
    ずっと鼻からチューブで栄養を入れていたことから、
    昨年12月に胃ろうをつくりました。
    栄養を口から入れることは無理なので、このまま鼻から栄養を入れるか、
    胃ろうかの2者選択だったからです。
    病院内では嚥下のリハビリもしていて、
    お楽しみ程度でも口の中から食べ物を入れることを目指していましたが、
    先日、父の飲み込みの様子の動画を見せられ、
    飲み込みが全くできず、水も入れることができない(誤嚥性肺炎になる)と宣告されました。

    せめて、口から水やゼリー、アイスでも食べさせてあげたいと思っていたので、
    家族としてはやりきれない気持ちです。
    続けても無理…と言われてもリハビリは入院中(そろそろ退院を促されています)は、
    リハビリをお願いしています。
    その中で、入れ歯を入れる際に味付けのジェル(リフレケアH)を入れてもらいました。
    リンゴ味があって、半年以上振りに味のあるものを口に入れることができたのですが、
    全く喉を通ることのできない父に、こういった味のあるものは感じさせてあげたいのですが、
    ほかに何かありませんでしょうか?

    病院からは水が一番ダメと言われています。
    何かご存知でしたら、教えていただきたく、よろしくお願いいたします。

    • Misaki MEGUMI より:

      コメントありがとうございます。私の父も、一時期リハビリをしていましたが同じように途中で「無理ですね」と断念されました。そういったこともあった後に、記事内でご紹介した唾液を促すスプレーや口の中で溶けやすいブドウ糖のタブレットを砕いて与えていました。水はダメでも唾液は出ますし。あとは味付きの歯磨き粉や、プリンの上に乗っている溶けやすい生クリームなども試しましたが、認知症が重度化していたため本人の反応がイマイチでした。味を感じてもらうことも大切ですが、口の中が乾燥しないように口腔ケア(歯磨き)を頻繁に行ったりプロペト(軟膏)を塗ったりするのも忘れないでください。乾燥すると痰が絡みやすくなったり菌が繁殖して肺炎の原因にもなります。

      • ゆう より:

        ありがとうございます。
        返信いただき涙が出ます。
        父は口からは食べることはおろか水が一番ダメと医者に言われていますが、
        寝た切りになる…と言われましたが、
        リハビリのおかげか、手足は丈夫で支えが必要ですが、
        歩けるようになっているので、
        口からもなんとかものを含むことができるんじゃないか?って思ってしまうのです。
        水が全くダメでもタブレットを砕いたもの、大丈夫なんですね。
        父は、食道に行く途中で、詰まってまるきり喉を通らない状態(レントゲンの動画?で見ました)でしたので。

        味がわかるものを、サイトで調べきれずにいたところ、
        MEGUMIさんの記事にいきつきました。
        すがる思いでしたので、ありがたいです。
        本当にありがとうございました。

        • Misaki MEGUMI より:

          ご返信ありがとうございます。ただ、最善は医師に従って口からは何も与えないということだけ念頭置いておくべきだと思います。スプレーもタブレットもリスクがゼロということではないので…。焦らず、細く長く、真摯に向き合っていくことが理想形だと感じます。

          • ゆう より:

            ありがとうございました。
            嚥下のリハビリさんにも聞きつつ、
            一番は父の気持ちを確認して行っていきます。

            MEGUMIさんのおかげで、少し救われました。
            ありがとうございました。

  14. kana より:

    初めまして。

    父が胃瘻をすすめられ悩んでいます。

    父は先月60歳になったばかりです
    糖尿病から脳梗塞を5年ほど前に起こしました。
    その時はしゃべりにくそうな位で仕事も続けていたのですが
    だんだんと忘れやすくなったり、感情のコントロールが出来なくなり2年前に施設に入所しました。
    最初は自分で歩いて食事も自分でしていたのですが、今年の1年の間に自分で歩くことも出来ず食事もほとんどとることが出来なくなってしまいました。
    家族の事は顔を見ればきちんと分かる状態で娘の私の顔見ると手をあげてニコっと笑って迎えてくれていたのですが、先週末から目を覚まさなくなってしまいました。
    脳が体に信号を送らなくなってしまったようで、将来的にはそういうこともあると言われていたのですがあまりに急なことで受け入れがたい状況です。

    寝ている姿を見ると、いびきをかいて普通に寝ているように見えるので、このまま死を受け入れることも、胃瘻をすることも選択出来ない状況です。

    どうすれば決断出来るのでしょうか?

    • Misaki MEGUMI より:

      Kanaさん
      コメントありがとうございます。あまりにも流れが速くて今の状況をうまく受け入れられないこと、すごくわかります。
      私の父の時は誤嚥性肺炎がきっかけで熱が出で入院し、点滴だけでは体重が減る一方で限界を迎えたため、やむなく胃瘻にしました。
      容態を聞く限りでは、胃瘻にしたからといって回復する見込みはないと感じました。ですが、何もしないわけにもいかないと思います。
      ですが、胃瘻にしたところで、ただただ生きているだけになります。植物人間に近いです。
      あの時延命を選び、今も父が生きているからこそ感じることかもしれませんが、父をこんな状態にしてしまったことを後悔する時もあります。
      あとケアマネさんが言っていたのですが「選択肢は色々ありますが、どれを選んでも後悔はします」ということです。
      つまり、あの時胃瘻にせずに父を死なせたら、胃瘻にしなかったことを後悔したでしょう。
      他人の私からは胃瘻にして少しでも長く生きて欲しいとしか言えませんが、その後のことも考えて決断してみて下さい。

      • kana より:

        MEGUMIさん  
        お返事ありがとうございます。

        色々検討して、胃瘻はしようと決めていたのですが
        状況がもっとひどくなってしまい、可能性として人工呼吸器を付けないといけなくなるということで、人工呼吸器を付けるかどうか決めて下さいと言われてしまいました。

        母とも相談し、人工呼吸器は付かないつもりです。
        元気な時にテレビドラマを見ながら人工呼吸器は付けたくないと言っていたので・・。
        でも、どんどん状況がひどくなり、頭がついていきません・・・・。

        おっしゃっていただいた通り、どちらを選択しても、後悔してしまうと思うのですが・・。

        今は何とか、持ち直してくれることを願うばかりです。

        コメントありがとうございました。
        嬉しかったです。

        • Misaki MEGUMI より:

          Kanaさん
          お返事ありがとうございます。
          人工呼吸器もですか…。私の父よりも大変な状況だったのですね。きっとお父様も納得してくれると思います。

  15. ゆき より:

    はじめまして。
    母が術後急激に認知症状になりました。退院して一旦家へ帰ったものの1週間で誤嚥性肺炎になり救急搬送に。
    嚥下機能はそれなりにあるようなのですが、食べ物を認識できずに口にためてしまい飲み込まないといった状態です。
    会話もままならない母を見た医者からは「口から物を食べられない時点で、人として末期」と言われました。
    胃ろうは元気になる人のためのもの、寝たきりの末期の人にはすすめない。あと余命半年と思えと。

    ほんの半年前までは元気だったのに、食べ物がわからないことで命がつなげなくなるなんて。
    毎日病院へ見舞っては、ニコニコ大人しい母の顔を見て辛くてしかたないのですが、今日たまたまこのサイトにたどり着き、

    「同じように悩んでいる方はたくさんいます。絶対に1人で悩まないで下さい」

    という言葉に沈んだ気持ちがふっと救われました。考えてみれば当たり前のことなんですけど、毎日いっぱいいっぱいで不安が大きすぎてつい忘れてしまいますね。一人っ子ひとり親なもので、そういう人も多いと思うのですが、みんなどうやってこの気持ちと向き合っているんだろうと思ってしまいます。

    見当違いなコメントになってしまってすみません。優しい言葉が胸にしみました。
    ありがとうございました。

    • Misaki MEGUMI より:

      ゆきさん
      コメントありがとうございます。心中お察しします。私の父も足の骨折、入院がきっかけで一気に進行しました。医者の「人として末期」という発言はいかがなものかと思いますが、あながち間違っておらず、「高齢者の胃ろう=延命治療」といっても過言ではありませんよね。これから重要な決断もあるかと思いますが、悔いのないようにお互い頑張っていきましょう。

  16. aoi より:

    STです。国試ギリギリで通った、あんまり優秀じゃないSTですが。

    胃ろうから普通食の摂取まで改善されれる方もごく少数ですがいらっしゃいます。
    しかし意識レベルが低下している方などは実際の食品を使用した訓練は出来ませんので、口腔ケアや他動的にマッサージを行うなどしてえん下の機能がこれ以上低下しないように間接的な訓練が中心となります。
    職場がリハビリ病院ということもあってか、「胃ろう=食べられない」という構図はあまり私の中ではありません。ゼリーなど“お楽しみ”としての摂食は何とか可能になるケースも多いので。
    ただ老健などではマンパワーがないことや、そもそも制度上毎日訓練に入ることが難しいので「リハビリ病院では食べられてたのに…」ということもあるようですが。
    なので、絶対経口摂取が無理なケース(全く反射が起こらない、覚醒していないなど)と、工夫すれば少しでも可能なケースがあるように思います。
    あと、正直簡単な口腔ケアなら、家族さんでも出来るのにな~と思うことがあります。すごい状態で転院して来られる方が多いので…。私自身が親が病気の時、看護師さんに聞いて合間合間にしてたので。
    胃ろうって世間では悪者みたいに言われてますが、人それぞれだと思います。

    • Misaki MEGUMI より:

      aoiさん
      コメントありがとうございます。現役のSTさんにまでご意見いただけて嬉しく思います。私も今では胃瘻にしたことを後悔していますが、心の片隅では胃瘻にしなかったら衰弱して父はいなかったのでは?という思いもあります。
      おっしゃられるようにリハビリ専門の施設であればトレーニングに力を入れていただけるのですが、ついの住処になる介護施設等ではどうしてもスタッフが足りなく、一人の胃瘻患者に付き添ってリハビリを兼ねた食事介助は現実的に不可能ですよね。私の職場でもそんな余裕は微塵もありません。
      なので、やはり家族にどれだけ熱意があるかにもよると思います。「医者が胃瘻にしてもまた口から食べれるようになるって言っていたのに、なんでこの施設ではトレーニングしないんだ!」と怒鳴り散らすご家族も実際いますが、現実が全く見えていないと呆れかえってしまいますよね。
      胃瘻の父を持つ家族側の気持ちと、胃瘻の高齢者を介護する介護士側の両方を経験していますが、その結論からだとやはり家族がどうにかしないとどうにもならないんです。
      自分でリハビリをすることが無理なら、高額な費用を出してリハビリ施設に通わせる必要があるし、年金では到底足りないので家族の貯蓄も切り崩す必要がある。
      なんのリスクも払わずに、胃瘻の親がまた口から食べられるようになるなんて勘違いも甚だしい、私自身も痛感しています。
      月に一回、週に一回、親が入所している施設に通っているようじゃ、そこで働く介護士に熱意は伝わりません。「また今日もきてるわ」と思われない限り、スタッフが本気でどうにかしてあげたいとは思わないでしょう。

  17. 優美子 より:

    父(64)が8月半ばに脳出血で倒れました。
    意識障害が強く、目をあけて、反応するときもあれば、
    そうじゃないときも…

    鼻からの栄養摂取でしたが、転院先の病院では胃瘻出なければ受け入れないと言われ、胃瘻にしたばかりです。

    リハビリをしてくれる病院ということで、
    私たち家族もまたご飯が食べられるようにリハビリする為だと…

    記事を読ませていただき、愕然としました…
    とても、母には言えない…
    先のことが見えなく、私たちはこれからなにを目指せば良いのかわからなくなりました…

    • Misaki MEGUMI より:

      優美子さん
      心中お察しします。私の父とほぼ同じ年齢で胃ろうになられたのですね。やはり医者は穴を開けたがり、そして病院から追い出したがりますね。私の場合は全く協力的ではない医師がリハビリ担当となり、さらに入居中の特養でも胃ろう患者は放置状態でしたが、全部がそうではありません。ですので、絶対に口から食べさせたいと思うのであれば、希望だけは捨てないで下さい。医師や介護士に頼らず、出来ることを継続して下さい。

      • 優美子 より:

        早速の返信ありがとうございます。
        医師や看護師に頼らずとありますが、
        もちろん出来ることはしてあげたいです。
        生きててほしいし、意識がはっきりして、家に帰ってきてほしい。
        しかし、我々がやはり頼るのは医師や看護師の方、
        ネットを調べてみても、良いこと悪いこと両方だし、我々に出来ることは限られているうえに、医師や病院の判断に歯向けば、父がどうなるのか…

        ごめんなさい。
        書いてるうちに、もう胃瘻してしまったのに、書いたことになんの意味があるんだろうかと思ってきました。
        なんかすみません
        ありがとうございました

        • Misaki MEGUMI より:

          確かに医師や看護師、介護士が面倒だと感じれば、施設からの追い出しや雑な対応はあり得ます。ですが、そこで気持ちを抑えてしまうと私の父の二の舞になりそうで、あえてきつい言い方をしてしまいました。私自身介護士をしており、父が入居している特養で働く介護スタッフがどういった過酷な状況で働いているかも分かってしまいます。それゆえ「もっとこうしてほしい」といった強めの要望がなかなか言えていません。それが原因かどうかは分かりませんが、父は急速に弱り、今では口からの食事する状態に回復させるのは皆無です。本当にこれで良かったのか?そんな後悔すらもう無駄になってしまいました。ただ「あの時もっとクレーマーになれれば」と考える時もあります。そう言った意味を込めて、これから胃ろうにする方、すでに胃ろうにしたという方には、悔いが残らない介護を目指して欲しいと考えています。リハビリを担当する医者や看護師、介護士にとってはお父様はよくいる胃ろう患者にすぎず、家族同等の感情を持ってもらうことは無理です。だからこそ、一番近い存在のご家族がはっきりと意見を言って、最善だと思う方向へ導かなければいけないと思います。どういう風になろうと後悔はつきものですが、その後悔が少しでも小さくなることを心から祈っております。

  18. miico より:

    MEGUMIさん親身なご返事いただきありがとうございました。

    家族で相談し、父にも説明しました。父がどの位胃瘻について理解できたかわかりませんが、胃瘻にする事は納得した様子でした。
    今日、胃瘻の手術をします。
    合併症など起こす事なく、これから少しでも父が元気になってくれる事を願うばかりです。
    口から食べる事も諦めずに、無理のない範囲で出来る事を考えていきたいと思います。
    話を聞いていただけて気持ちが少し楽になりました。
    本当にありがとうございました。

    • Misaki MEGUMI より:

      ご返信ありがとうございます。しっかりお父様とお話ができて何よりです。私の時は父が認知症でまともに相談出来なかったので…。
      これからも無理せずお父様に寄り添って頂ければ何よりです。また何かありましたらお気軽にご相談ください。

  19. miico より:

    父が胃瘻をすすめられています。

    父は75歳。定年後、家でばかり過ごし歩かない生活を続けていた責か、次第に足腰が弱り…3年ほど前に
    肺炎で入院。退院後、母が自宅で介護を続けるも、昨年自宅にて転倒。再び、肺炎、外傷性肺気胸で入院。、退院後自宅介護。要介護5。週3回のデイサービスと週1回訪問看護、転倒しないようほぼ車いす移動していた
    が今年3月車いすごと転倒。大腿骨転子部骨折で手術入院。
    この3回の入院すべて自宅に一番近い市立の病院にお世話になり、今回は骨折のリハビリもとりあえず終わり
    (平行棒につかまり、酸素チューブ付けたままですがゆっくり2往復できる程度までは回復。)
    ただし、飲み込みは悪く痰の量は多め、吸引は必須。食事はペースト食。常に誤嚥の可能性があるも整形外科
    への入院だった為退院を余儀なくされる。しかし、常に誤嚥性肺炎の危険と隣り合わせで、夜も何度も吸引となると、老々介護の上自身も体調の良くない母には到底無理。
    最終、自宅へ帰る為にもデイサービスへ行く為に自宅前の7段の階段を介助されながらでも上り下りできるよう(足腰の筋力が付けば、飲み込みの筋力も多少なりとも良くなるのではという期待もあり)回復期リハビリのある病院へ今月初めに転院しました。
    ところが、父は誤嚥するらしく、発熱、抗生剤投与を2度繰り返し…転院当初47キロ程だった体重がおそらく40キロちょっとにこの1か月経たないうちに減少。医師より胃瘻をすすめられています。(現在は点滴プラス少量ながらもペースト食。)
    変わり果てた父を見ていると、もう胃瘻しか体力を取り戻す手段はないのかと思う面もあり、でも家族の心境としてはこの短期間の変貌に病院への不信感も抑えられないのも確かです。
    准看護師さんの吸引の手際の悪さや若い看護師さんやリハビリスタッフの食事の与え方を目にした事があり
    父へ心から寄り添っていただけている感じは全く受けません。
    きっと少しの配慮の欠如の積み重ねで、簡単に悪くなってしまってもおかしくないと思えてなりません。
    ここまで衰弱した状態ではもうどこへ行っても同じかもしれませんが(胃瘻手術の場合内科?外科?)
    ケアマネージャーさんの裁量などで以前の病院へ戻していただく事をお願いするのは無理なのでしょうか?
    加えて、今、父はESBL、MRSAの菌を保持しているらしいのですが、手術受ける事に問題はないのでしょうか?

    • Misaki MEGUMI より:

      コメントありがとうございます。お父様の容態を聞くからにはかなり老衰が進んでおられるのかなと感じました。

      現在の病院の看護師の対応にご不満があるとのことですが、私も同じような経験があります。ですが、私自身介護士として施設のお年寄りを介護しており、スタッフの気持ちも分かります。忙しくて一人のお年寄りに気を使うことなんてできないんですよね…。

      これは、どこの病院や施設でも同じことだと思います。私を含め看護師や介護士にとっては、なんとかしてあげたいという気持ちより、仕事という目線の方が勝ってしまいます。ご家族とは根底から意識が違うんですよね。
      一方で、私も父を施設に預けているので、家族目線でもっとこうして欲しいという気持ちはあるものの、職員の気持ちも分かるため、なかなか言えずもどかしい思いもしています。

      それよりも、病院に戻るのではなく老人ホームの入居を検討してみてはいかがですか?要介護5ということですので、特養でもすぐに入居できるかもしれません。長期的にも老人ホームの方がいいと思います。

      胃ろうですが、体重も減っているとのこと、過去に肺炎を発症していて今後も発症する危険性もあることを考えても、このまま口から食事をする方がリスクは高いのかなと感じます。

      胃ろうに対する不安な気持ちはわかります。胃に穴を開けてそこに栄養を入れるなんて、私たちからしたら考えられませんよね。ですが、施設にはたくさんの胃ろうのお年寄りがおられます。そういった意味では、別に胃ろう特別なことではなく、老いによる自然な流れなのかもしれません。

      むしろ、胃ろうはある種の延命措置だと思ってください。胃ろうにしなければ確実に先は短くなると思います。逆に胃ろうにすることによって失うものももちろんあります。それを決断するのはご家族であってご本人様です。

      私は父にもっと生きて欲しいと思い胃ろうを決断しました。胃ろうにしても、また口から食べられると信じています。今もトレーニング中です。

      菌と手術に関しては専門じゃないので医師に相談していただければと思います。ですが胃ろうの手術自体はそこまで大変というわけでもないので、問題はないかと思いますが…。

  20. ヒロ より:

    突然の相談申し訳ありません。介護施設で働いています。胃ろうの方への少しでも食事に関わるアプローチをしたいのですがどのようなものがありますか?STとは、大きい綿棒を凍らせたものを口腔内に少し湿らせる事から始めようと話しているところです。誤えんのリスクがあり何年も食べてない方へのアプローチアドバイス宜しくお願い致します

    • Misaki MEGUMI より:

      コメントありがとうございます。綿棒ではありませんが似たような方法は私もよくやります。ただ凍らせはしませんが…。あとは記事で紹介した唾液の分泌を促すスプレーも効果的です。口のマッサージや姿勢にも注意していますね。

      また、ガーゼにスルメやガムを包み、飲み込ませないように噛ませるなども行いました。父は嫌がっていましたが。

      それよりも、なぜ何年も食べてない方へのアプローチを行おうと思ったのでしょうか?ご本人が食べたいという意思を示されたのでしょうか?それともご家族の希望でしょか?本人が食べたいと言う意思がないと誤嚥のリスクは高いかと思います。

      自分が勤めている施設にも、何人か胃ろうの入居者様がいますが、とてもそのようなアプローチをしようという動きにはなりません。記事で紹介している行為は、施設職員としてではなく、家族だからできるケアです。つまり誤嚥のリスクをかえりみず行っています。

      偉そうなことは言えませんが、私は介護する側の自己満にならないように気をつけています。
      健康な自分からしてみたら、何も食べられないなんて可哀想!といった考え方になりがちなのですが、食べることがすべてではありません。食事のアプローチというよりも、刺激の一つとして、匂いや風味といった視点から、ゆっくりと始めるのが良いかと思います。

      こんな風に考えてくれる職員の方がいるなんて、入居者様も幸せだと思います。頑張ってください。

      • ヒロ より:

        ご返事ありがとうございます。老健施設なんですが利用者によっては終身をしている施設です。看取りもしています。今回の何年も食べてない利用者のかたも終身になるとおもわれます。
        どうしても、胃ろうの方はイベント食事や季節のものを感じてもらうことができず「口から」何か感じてもらえれば…。と思ってました。目から鱗…。臭覚ですね。どのようなものがあるのでしょうか?

        • Misaki MEGUMI より:

          ご返信ありがとうございます。
          それこそ匂いの強いスルメなども良いかもしれませんね。あと本当はダメなんですが、お正月には父に甘酒ゼリーや日本酒ゼリーも与えてみましたよ。案の定、ちょっとむせちゃいましたけど。久しぶりのアルコール(ほんのり)に覚醒してました。

          食べ物ですが、噛む必要があるものはハードルか高くなるので、口の中で溶ける食べ物がオススメです。コンビニプリンの上に乗ってる生クリームとか理想的ですね。

          あとは、口腔ケアの歯磨きの際にフレバーがある歯磨き粉なんかも良いかもしれません。辛くて刺激が強いものではなく、子供向けの甘い味が良いと思いますよ。

  21. 小泉明美 より:

    いろう、便通は?
    便秘してしまう。~?

    • Misaki MEGUMI より:

      小泉明美さん
      コメントありがとうございます。胃ろうにしても排便はしますよ。ただ、どうしても量が少なくなりますね。

  22. はっぴい より:

    はじめまして。
    父親が硬口蓋癌の手術をしたのですが、年のせいか飲み込みの回復が遅いらしく、気管に入ってむせるようです。
    来週直腸癌の手術もするのですが、その時に胃ろうの手術も一緒にしようと言われました。
    食べることができなくなるのではと、不安です。
    直腸の手術の後は食べないといけないそうなんですが、胃ろうを作ったほうがいいのでしょうか。
    どうぞよろしくお願い致します。

    • Misaki MEGUMI より:

      はっぴいさん
      癌など専門的な医療が関係してくると、私はそのあたりの知識がないのであまり無責任なことは言えません。ですが、口腔癌と直腸癌の2つの癌を発症していると聞くと、身体的に限界なのかなぁと無知ながら思います。そういった意味だと医師の判断は正しいのかもしれません。

      はっぴいさんは胃ろうに対する不安が強いかと思いますが、胃ろうにしても口から物を食べるとこは可能です。遅いながらも飲み込めるようですので、むしろ食べれるうちに食べたほうがいいでしょう。

      一度胃ろうにすると、病院または施設側は胃から栄養を取らせようとします。なぜならその方が安全だし簡単だから。しかし、胃ろうにしてもご家族の手で口から食べ物を与えれば、これまで通り口から食事も可能です。手術自体も癌に比べればそこまで大変なではありません。

      ところで、お父様ご本人の意思はどうですか?意思は確認できますか?胃ろうにする事についてどう思っていますか?記事では胃ろうに対するマイナスなイメージを強く推しましたが、実際のところケースバイケースです。

      ただ、医師は胃ろうにしたがると聞いたことがあります。「お腹の手術するし、胃ろうにした方が食事介助が楽だからついでにやっちゃいます?」的な考えの医師もいるということです。あくまで決定権があるのはご家族です。どれが正しいかは私では分からないですが、緊急を伴うのでなければ胃ろうは見送ってもう少しじっくり考えてみてください。

      他の相談者様の意見も参考にしてください。衰弱していて今すぐに栄養を摂取しなければいけない状態か?重度の嚥下障害で肺炎の危険性もあるのか?

      悔いのない選択をしてください。

      • はっぴい より:

        お忙しい中、早々のお返事ありがとうございました。
        意志はしっかり確認できる状態なので、父親、家族と相談して、決めようと思います。
        ありがとうございました。

  23. 奥村美恵子 より:

    奥村ともうします。突然ですが、相談させて下さい。
    83歳の母、7~8前から認知症のような症状あり、セカンドオピニオンで、特発性正常圧水頭症と診断、二度の手術、高齢の、入院により認知症発生、現在特養に入所中。3年たち、失語、食も細り、ソシャク、ゴエンセイ肺炎を考慮して、胃ろうを打診されてるところです。延命治療を望まない母と、少しでも、治療を望む、92歳で母の世話をしてきた父と、胃ろうをよく思ってない私とで悩んでいます。両しし親の負担にならないようにと考えます。長文ですいませんが、お願いします。

    • Misaki MEGUMI より:

      奥村さん
      コメントありがとうございます。実際にご本人様にお会いしていないのではっきり言いきれませんが、本人に意識が少しでもあり、食事も少々むせる程度であれば胃ろうの必要は全くないと思います。83歳という高齢を考慮すれば、お母様の症状も自然だと感じました。逆に世話をしていた92歳のお父様にも驚きです。とはいっても奥村さんにとっては健康だった頃の印象もあって戸惑いがあると思います。

      考え方を変えて、もしこれが在宅介護であれば、お父様の介護の手間を考えて胃ろうという手も無くはないと思います。ですが、既に特養に入られているということから介護者の心配は不要ですよね。

      お父様にもう一度確認してみてください。もし自分が同じように胃ろうを迫られたらどう感じるか?お腹に穴をあけて食べていないのにお腹が満たされている感覚。私は分かりませんが、決して心地がいいものではない事は確かです。

      胃ろうにする前にリハビリなど出来ることはあります。「点滴では栄養が足りない、一刻も早く胃の中に栄養を入れて体力を回復しなければ」という場合でない限り、胃ろうはお勧めしません。一度胃ろうにすると、2度と口から物が食べられなくなるかもしれないという覚悟も必要です。

      そして、何より一番考慮すべきなのは本人の意思なのかなと思います。意識がある今のうちに本人のこれからを尋ねてみたください。

  24. 吉江 より:

    突然コメントして申し訳ありません
    84歳の父の胃ろうのことで悩んでいます。

    2014年6月5日に、倦怠感、微熱、血圧低下、食欲不振、血液の炎症反応等で入院し、くまなく検査をしていただいたのですが、原因は特定できず、不明熱という診断になりました。入院してからは、ほぼ食事を摂らなくなり、6月下旬から経鼻栄養を始めました。急性期病院から地元の病院に移り、そこの医師から「いつまでも鼻から入れてられないから」と、胃ろう手術を打診されました。現在はほぼ寝たきりで要介護5、少し認知機能の衰えがあるようですが、意識はあり、判断力、というか自分の意思もあると思います。

    現在の病院の医師と信頼関係が築けなくて、思うように質問や相談ができません。
    どなたか知識の豊富な方に、病院や施設側の都合でも、身内の感情論でもないアドバイスをいただければと思ってここにたどり着きました。相談させていただくことは可能でしょうか?

    • Misaki MEGUMI より:

      吉江さん
      コメントありがとうございます。専門家のようなアドバイスとまではいきませんが、親が胃ろうで、職場でも多くの胃ろう患者と接しているという者の意見として、参考にして頂ければと思います。

      まず、お父様に意識があるという事ですが、お父様に胃ろうについて直接お話しはされましたか?私が知る限りでは、経鼻栄養より胃ろうのほうが負担は少ないと思います。ただ、体に穴を開けるという点で、本人含め、みなさんが踏みとどまっている事だと思います。

      ですが、胃ろう手術はとても簡単で負担もほとんどありません。私たちからすれば、胃に穴を開けてそこから栄養剤を取り入れるなんて、とてもじゃありませんが絶対嫌ですよね。ですが、私が働く介護施設には多くの胃ろうのお年寄りが入居しています。そして皆さん元気です。

      最近感じることは、胃ろうにすると口から栄養を取るよりも、絶対に長生きするということ。決まった時間に、決まった量、そして必要な栄養を、自身の意思とは無関係に摂取しています。誤飲の心配もないため肺炎のリスクも少ない。

      しいて言うのであれば、記事の通りで、要介護者が一度でも胃ろうにすると、そのまま一生胃ろうのままという事。私の父は60歳という若さで胃ろうにしました。症状も酷く胃ろうという選択肢しかありませんでした。ですが、今思うと、胃ろうにしてなければ衰弱死していたかもしれません。

      胃ろうは一種の延命治療です。これからも長く一緒に居たいと思われるのであれば、胃ろうは最善の選択かもしれません。

      胃ろうにしたからこそ出てくる悩みや苦悩ももちろんあります。ですが、目前の危機から脱するには選択肢などはあってないような物。

      吉江さんお父様がどのような症状なのかは、実際会ってみないと分りませんが、要介護5という事と御高齢という事で延命処置と考えるのも致し方ない気もします。医師が胃ろうの話をしてきたという事は、その必要性があるのかもしれませんし。

      もし、まだご覧になられていなければ、こちらも参考にして頂ければと思います。
      http://blog.10-plate.com/care/3204

      • 吉江 より:

        MEGUMIさん

        お忙しい中、お返事をいただきましてありがとうございます。
        最近、介護の現場で働く皆さんに両親がお世話になっており、みなさんのお仕事ぶりにほんとうに頭がさがります。

        胃ろうに関してのご意見、ありがとうございます。
        父に胃ろうのことを話しているのですが、どうもよく理解できないようで、
        胃ろうにする、とも、胃ろうは嫌だとも言いません。

        数ヶ月前までは、家族旅行の計画を自分でたてるほど元気だったのに
        入院も3カ月目にはいり、だんだん認知機能が衰えてきているようです。

        父は、おむつをして、何もかも人の手を借りなくてはいけない今の状況を
        「情けない」と言っています。
        胃ろうにして、長生きすることが本人にとって幸せなのかどうかわからない・・・

        どちらに決めても、どっちが正解なのかわからないし、
        どちらに決めても、きっと後悔するのかな・・・

        レスを頂いたうえに
        長い愚痴を聞いていただきありがとうございました

        見ず知らずの方が、お話を聞いてくださっただけで、
        少し気が楽になりました。
        どうもありがとうございました

        • Misaki MEGUMI より:

          吉江さん

          私の父の場合も、脚を怪我をしてから一気に認知症、車いす、寝たきり、胃ろうとなりました。介護に直面してからの1、2年が、まるで何十年のように感じるほど、介護に関してはいろいろありました。

          介護で一番怖いのは「共倒れ」です。介護者によって介助者の人生も一変して変わってしまう状況。残酷かもしれませんが、時には一線を引く覚悟も必要のように思えます。

          あまり悩まない事を心掛けて、障壁を超える用に前向きに考えるようにしてみて下さい。きっとお父様も、こうして家族に心配されているだけで幸せに感じていることだと思います。

          お互いにしっかり向き合って、後悔のないように頑張っていきましょう。私でよければ、困った時はいつでも相談ください。

  25. ゆう より:

    父親が髄膜炎、脳梗塞で倒れ意識が未だに戻りません、

    この度先生から胃ろうを進められてます。メリットやデメリットをしりたいのですが。
    いきなり失礼しました。

    • MA-HI より:

      ゆうさん
      胃ろうは患者の状態によって大きく変わるものだと思います。記事の通り私の父親は意識もあり食欲もありましたが、食べ物を飲み込むことが困難でした。

      意識が戻らなくなってどのくらいでしょうか?残酷なようですが、胃ろうも一種の延命治療だと思ってください。意識がない状態で、この先ずっと点滴という選択肢はリスクがとても高いかと思います。

      メリットは点滴より栄養摂取の効率がいいことです。ご家族の食事介助の負担もかなり軽減されます。デメリットは、よっぽどのことがない限り今後口から食べ物を食べることは難しくなることだと思います。

      私の場合、父がまた若く今でも食欲があるにもかかわらず胃ろう介護を行っているため、この事がとても悔いに残っています。また、父の場合は口からものを食べなくなったときから急に言葉を発しなくなった気もします。使わない事によって、舌や喉など口内の機能が低下したことが原因とも考えられます。

      他にも人によってはデメリットはたくさんあるでしょう。ですが、今どうしなければいけないかを優先したほうがいいと思います。記事では胃ろうを悲観的に表現しましたが、必要としている人には最善の療法でしょう。ご家族と話し合い、今後のことも考えて早めの決断をしてください。

  26. えみ より:

    初めまして
    私も母の脳出血に伴う食事の事で悩んでいます。
    先生から今月末までに方針を出すように言われています。
    ご相談させて頂けますか。

    • MA-HI より:

      えみさん
      コメントありがとうございます。私たちでよろしければ相談にのります。コメントだと相談しづらいと思いますので、メールを頂ければと思います。

  27. なな より:

    はじめまして 突然コメントを申し訳ありません
    今、祖母の胃瘻手術について悩んでいます。
    担当の先生からも話を聞いているのですが、なかなか決断が出来ません。もし、ご迷惑でなければ、ご相談させて頂きたく、コメントさせて頂きました。どうぞ宜しくお願い致します。

    • MA-HI より:

      ななさん
      コメントありがとうございます。私でよろしければ相談に乗りますよ。
      こちらのコメントで相談しにくい場合は直接メールを下さい。