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介護士が実務者研修の資格を取得するメリット

介護士が実務者研修の資格を取得するメリット

今回は実務者研修についていくつかご紹介したいと思います。そもそも実務者研修とは介護福祉士に求められる介護技術を習得するための研修制度で、平成25年に介護職員基礎研修とホームヘルパー1級という2つの介護資格が一本化され作られた修了資格です。

介護職員初任者研修や介護福祉士のように、試験を受けて取得する資格というものではありませんが、カリキュラムを終えて修了証を受け取った時点で実務者研修の資格を取得したといった認識で問題ありません。

実務者研修で新たにつかされた科目が認知症についてです。一世代前の介護では、高齢者の物忘れや徘徊は痴呆と呼ばれていましたが、医学的に脳の萎縮による障害と診断されるようになり、あらゆる痴呆と言われていた症状は認知症と呼ぶよう厳格に決められました。

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介護福祉士試験を受けるために必要な資格

平成28年度(平成29年実施)の介護福祉士試験から、介護福祉士になるには実務者研修の修了が必須条件となりました。そのため、実務者研修を取得する方の多くは、介護福祉士試験を受けるためでしょう。

平成27年度の介護福祉士試験までは、実務者研修を修了することで、難関と言われる実技試験の免除という緩和処置を取られていました。しかし、介護技術講習会を受けることでも実技試験が免除できるということから、現時点で実務者研修は、それほど注目されていない資格でもあります。

ですが、介護技術講習会の受講による介護福祉士実技試験の免除制度は、2015年度を最後に廃止が決定。そして、これからは実務者研修を修了していないと介護福祉士の試験すら受けられなくなるということから、実務者研修は今、最も注目されている資格です。

実務者研修を取得するメリット

ここまで聞くと、実務者研修を取得するメリットはほとんどなく、介護福祉士になるために仕方なく取得しなければいけない資格のようにも感じられますよね。ですが、介護福祉士を目指す人以外が取得するメリットもあります。

サービス提供責任者にキャリアアップ

実務者研修を取得するメリットのひとつに、サービス提供責任者にキャリアアップできるということがあります。そもそもサービス提供責任者とは、介護施設における次期施設長候補とも言われるほど、重要な役割を果たす介護士のことです。

ケアマネジャーやケアワーカー、医療担当者や外部のサービス事業者などと連絡やスケジュールを調整したり、入居者の介護計画の考案、介護スタッフやヘルパーの教育などもサービス提供責任者の仕事です。

こうしたマネジメント業務が中心となりますが、介護現場でもリーダーとして指揮をとります。業務量的にも、普通の介護士とは比べものになりませんが、その分給料は期待してもいいでしょう。なんせ次期施設長候補ですから。

介護士でもたん吸引や経管栄養が行える

実務者研修を取得するもうひとつのメリットは、たん吸引や経管栄養といった医療行為が介護士でも、もっと簡単に行えるようになったということです。

これまで介護士がたん吸引を行うには、喀痰吸引等研修という専門の研修を修了する必要がありました。しかし、そもそも喀痰吸引等研修を実施している施設が少なく、さらに定員も決まっています。それだけでなく、基本研修で50時間の講義とシュミレーターを使った実技講習、その後は実際に医療機関で実地研修を受けなければいけません。

在宅介護や介護施設では、毎日のようにたん吸引や胃ろうといった医療行為が少ない看護師の手によって行われているにも関わらず、このようにあまりにもハードルが高い喀痰吸引等研修は、いつしか存在自体忘れられる資格となってしまいました。

そこで新たな注目を浴びているのが実務者研修です。実務者研修のカリキュラムには、喀痰吸引等研修の基本研修が含まれています。とはいっても、喀痰吸引等研修の基本研修をそのまま行うのではなく、要点だけを抑えた講義となります。実務者研修は全国の学校で常時募集されているため研修施設選びや定員の心配もありません。

実務者研修を修了することで喀痰吸引等研修の基本研修も修了したことになりますので、あとは実地研修を受けるだけで看護師と同じようにたん吸引が行えます。

まとめ

このように実務者研修を修了した介護士は、介護福祉士の受験資格を手にするだけでなく、介護士としても着実にスキルアップことができます。

ちなみに実務者研修を受けるにあたっての制限はありません。介護未経験者でも、無資格者でも実務者研修を取得することは可能です。ですので、介護職員初任者研修を飛ばして、実務者研修を受ける人も増えているそうですよ。無論、そうした方が費用も時間も大幅に節約できることは言うまでもありません。

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この記事を書いた人
Misaki

現役の介護職員でありWebライターとしても活動。保有資格は介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、実務者研修、ホームヘルパー2級(現、介護職員初任者研修)、介護事務。また両親の在宅介護も経験しており、職員側と利用者側の双方の立場から専門的な見解を行っています。

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