犬や猫と暮らせる特別養護老人ホーム!伴侶動物福祉が介護の常識を変える

犬や猫と暮らせる特別養護老人ホーム!伴侶動物福祉が介護の常識を変える

一人暮らしをしているお年寄りの中には、長年飼っている犬や猫のことを伴侶同然に想っている高齢者も少なくありません。最近では、そのような犬や猫のことを伴侶動物と呼んでいます。

そんな中で注目を集めているのが、伴侶動物と最期を迎える伴侶動物福祉です。

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伴侶動物福祉を行う特養

伴侶動物福祉が注目されるようになったのは、神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホーム「さくらの里山科」の珍しい制度がきっかけです。

その制度とは「入居前に飼育していたペットで、犬か猫であれば一緒に入所することが可能」というものです。

犬の散歩が辛くなったこと、ペットの餌を買うことが困難になったという理由で、犬や猫が保健所に持ち込まれるケースが増える中、こうした取り組みは革新的で多くの絶賛の声が上がっています。

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さらにこちらの特養では、須賀の動物愛護センター(保健所)に捨てられた犬や猫の引き取り活動も行なっており、動物の殺処分削減にも貢献しています。その他にも、太陽光発電や雨水を使った散水など環境への配慮も行なっている介護施設です。

動物と暮らすことで、認知症治療にも効果的なアニマルセラピーが期待できますが、国内ではアレルギーや衛生面から導入している介護施設はごくわずか。そんな中、試験的に導入したさくらの里山科は、これからの介護を変える模範的な特別養護老人ホームといえるでしょう。

伴侶動物の最期も看取る

犬や猫の平均寿命は約14年。飼い主である入居者が先に他界することも十分に考えられます。しかし、さくらの里山科では「伴侶動物も最期まで面倒をみる」という信念の元で運営されています。

お年寄りに「人生の伴侶」とまでしたわれた大切なペット。亡くなった飼い主も安心して預けられます。

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特別養護老人ホーム「さくらの里山科」に入居するには?

さくらの里山科は、神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホームですので、原則的に神奈川県横須賀市に住民票がある方のみ入居することができます。

ただし、住民票がある地域以外の福祉施設にも入居できる制度の住所地特例を利用することができる場合もあるので、入居を希望する場合は役所の高齢者相談窓口に問い合わせてみるといいかもしれません。

あとは、特別養護老人ホームの入居基準に該当している必要が大前提になります。

介護
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この記事を書いた人
Misaki

現役の介護職員でありWebライターとしても活動。保有資格は介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、実務者研修、ホームヘルパー2級(現、介護職員初任者研修)、介護事務。また両親の在宅介護も経験しており、職員側と利用者側の双方の立場から専門的な見解を行っています。

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