ホームヘルパーが初めて自宅に訪問する日の様子

ホームヘルパーが初めて自宅に訪問する日の様子

訪問介護の契約も完了し、いよいよ初めてヘルパーが自宅に来るという日の様子をご紹介します。一通りの流れをあらかじめ把握しておき、ヘルパーにスムーズな引き継ぎが出来るように準備しておきましょう。

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訪問介護の初日はケアマネージャーの立会も可

ホームヘルプサービス(訪問介護)の利用で初めてヘルパーが自宅に訪問する日。上手く対応できるか不安と言うことであれば、ケアマネージャーに立ち会ってもらうことも可能です。ケアプランに沿ったサービス内容が行われるかどうかを確認すると同時に、ヘルパーへの注意喚起なども一緒に行ってもらいましょう。

訪問初日にヘルパーに関して気になった点などがあれば、その場ではっきり言うことも重要です。担当になるヘルパーとは今後も長い付き合いとなるので、出来るだけ早い段階で改善策を検討しましょう。

ヘルパーに家の中の説明と我が家流の家事のやり方をレクチャー

ヘルパーとの簡単な顔合わせの挨拶が終了後、まずはじめに行うことは家の中の説明です。介護を必要とする本人の部屋から、日中よくいる部屋、食事の準備を行うキッチン、トイレ、洗面所、浴室、洗濯置き場、洗濯を干す所など、生活支援と身体介護を行うに当たって使用する部屋や場所は全て案内します。

それと同時に、日頃の家事のやり方なども事細かく教えることになります。我が家なりの家事のやり方などがある場合は、この時にしっかりヘルパーに伝えてレクチャーしておきましょう。

洗濯機や電子レンジなどの生活家電は、自分は使い慣れているからこそ簡単であって、初めて使う人にとっては意外と分からないものです。簡単でもいいので、メモ用紙に操作手順を書いておくなどマニュアルのようなものを用意しておけば、後のトラブル防止に繋がるのでおすすめです。

その他に、貴重品の管理方法や、病院や施設に通う場合の迎えの日時や場所なども事前に確認しておくといいでしょう。

ヘルパーとの連絡ノートを用意する

初日にいろいろ説明したのはいいものの、本当にちゃんとお願いしたことが出来ているか心配になりますよね。信頼関係も十分に築けていないヘルパーであればなおさらです。そういった方におすすめなのが連絡ノートです。

連絡ノートとは、いわゆる学校の先生と保護者が子供の様子を記入・記録して、お互いに知らせ合う際に使用した連絡ノートと同じ用途です。訪問介護の場合では、介護を受ける高齢者の様子をヘルパーと家族が情報共有をします。

連絡ノートは情報共有だけでなく、家族からヘルパーへの要望や連絡事項、逆にヘルパーから家族への連絡事項、相談事項などにも役立つので、家族とはあまり関わらないヘルパーとのコミュニケーションツールにもなります。

また、1人のヘルパーが専属で介護サービスを提供している事業所もありますが、複数のヘルパーが日替わり時間違いで訪問している場合が一般的。こういった場合の、ヘルパー同士の情報交換の手段としても連絡ノートは活用されています。

その他にも、訪問看護師や訪問リハビリテーションの担当者への情報共有にもなるので、連絡ノートは在宅介護でホームヘルプサービス(訪問介護)を利用する際の必須アイテムと言ってもいいほどです。

連絡ノートの記入例

【家族 → ヘルパー】
4/17(木)
6:30 起床 体温36.5度 体調は良さそう
7:30 朝食 ご飯、味噌汁、目玉焼き、納豆 食後の排泄あり
★今日買って欲しい物
・豆腐
・納豆
・味噌
・ティッシュ

【ヘルパー → 家族】
4/17(木)
11:00 スーパーへ買い物 レシートとおつりはテーブルの上
12:00 昼食 ご飯、焼き魚、味噌汁、漬物 いつもの量を完食
13:00 食器洗い、洗濯、掃除、排泄介助
★お昼ごはんもしっかり食べて体調も良好でした。洗濯用洗剤がなくなりそうですが次回に購入しましょうか?

まとめ

ホームヘルプサービス(訪問介護)は、言ってしまえば知らない人にいろいろな事をお願するサービス。自宅に上がってもらって家事を任せたり、お金を渡して必要な物の買い出しをしてもらったり。初めて利用する人にとっては、若干不安になる場合もあるかと思います。

ですが、まずはヘルパー信頼することからはじめてみましょう。自分の代わりに家族の介護をしてくれる。そして、本体であれば自分がやるはずの事を代わりにやってくれるのですから、当然感謝の気持ちも大切です。

生活家電のマニュアルや連絡ノートなど、ヘルパー目線であると嬉しい物をあらかじめ用意しておくことも大切です。良い関係性を築くためにも、ヘルパーを迎え入れるよう心がけましょう。

介護
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この記事を書いた人
Misaki

現役の介護職員でありWebライターとしても活動。保有資格は介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、実務者研修、ホームヘルパー2級(現、介護職員初任者研修)、介護事務。また両親の在宅介護も経験しており、職員側と利用者側の双方の立場から専門的な見解を行っています。

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