ここ3年ほどソフトバンクのiPhone4sを使用していましたが、ソフトバンクショップ店員のあきれた対応と高額な月額料金に、これ以上契約してられないということで、かねてから気になっていた格安SIMともいわれるMVNOに変更することにしました。
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ということで今回は、自分が実際に行ったMVNOにする際の手順と、いくつかの注意点をご紹介します。
月々8000円以上の携帯料金を払っている方は、年間数万円を節約するチャンスなので必見ですよ!
MVNO(格安SIM)とは?
MVNO(格安SIM)とはMobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略で、ドコモのような独自の通信回線を持つ携帯キャリアから通信回線を借りて、別の会社が新たな運営する携帯キャリアのこと。
このMVNOから発行される格安SIMをスマホに差すことで、基本料金が安くなります。
今はまだ認知度が低くユーザーが少ないものの、来年当たりには3キャリアからMVNOに乗り換える流れが当たり前になるとも言われています。
MVNO(格安SIM)は不安?
ほとんどの方は、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手通信3キャリアでスマホやガラケーを使っているかと思います。むしろ、携帯を使うには3キャリアから選ぶしかないって思っている人も多いんじゃないでしょうか?
私自身もつい最近までそうでした。無料のiPhone5sを求めて、数々のソフトバンクショップを駆け回っていました。今思えばあの時、iPhone5sに機種変更できなくて本当に良かったと思います。
なぜなら、そのままソフトバンクのままだったら、またあのクソ高い基本料金を払い続ける事になってたからです。
事実、これまで3キャリアでしか携帯が使えないと思っていたこの私がMVNOに変更してみて、何の不自由もなく、毎月の携帯料金がビックリするくらい安くなって超大満足な状態です。
3キャリアで購入したスマホはSIMロックがかかっている
知っている方も多いと思いますが、ドコモで購入したスマホは他のau、ソフトバンクでは使えませんよね。auとソフトバンクの場合も同じです。
他のキャリアでは使えないようにSIMロックといって鍵をしているんです。なぜなら、スマホが売れなくなるから。
ちなみに海外では鍵(ロック)されていない事があたりまえで、日本のやり方が変わっているそうです。
つまり、今使っているスマホをそのままMVNOで使用するということは原則出来なくなっています。
SIMロック解除アダプタを使ってSIMロックを解除し、MVNOで使用するという方法もあるんですが、どうやら確実ではないのであまりオススメできません。
MVNO(格安SIM)にしても電話番号はそのまま使いたい
今回、MVNO(格安SIM)にするにあたってMNP(Mobile Number Portability)をしたい。
つまり、今使っている「090」の電話番号はそのまま継続して使いたいということです。
なぜなら銀行口座や住民票などあらゆる書類に、今の「090」の携帯番号を登録しているからです。変更するのは面倒ですし。
そこで今回選んだMVNO業者は、「090」「080」「070」といった今使っている携帯番号をそのまま引き継げる、安心と安定のNTT系列の「OCNモバイルONE 音声対応SIM」にしました。
OCNモバイルONEにするといくら安くなるの?
私の場合ですが、ソフトバンクのホワイトプランで通話料込みの毎月約7000円ほどを支払っていました。
ですがOCNモバイルONEの音声対応SIMは月々1600円!さらに自宅のインターネットがOCNだと200円割引されるので月々1400円です。
つまり 7000円 – 1400円 = 5600円 → 年間67200円お得になるという計算になります。
そして気になる通話料ですが、そのままだと20円/30秒と普通に高いです。
自分は元々20円/30秒のホワイトプランだったのでそこまで気になりませんでしたが、電話を頻繁にするという方にとってはもしかすると携帯料金が高くなるかもしれません。
「じゃ~意味無いじゃん」となりますよね。でも心配はいりません。
なんとOCNモバイルONEの音声対応SIMは月額基本料300円の050 plusが1アカウントだけ無料で使えるんです。050plusの通話料は17.28円/1分!固定電話には8.64円/3分!
考え方を変えると…
OCNモバイルONEの月額基本料金1400円から050plusの月額基本料300円を引いて、月額1100円で通話料17.28円/1分のiPhoneが使える!
しかもドコモの回線を使うので、Xi(クロッシィ)LTEの高速通信です!どうですか?同じiPhoneでも、OCNモバイルONEならこんなに違うんです!
ソフトバンクからOCNモバイルONEに変更する手順
ソフトバンクと言ってますが、基本的にはドコモもauも変更の手順は全く同じです。むしろOCNモバイルONEの場合、ドコモを使っている方ならもっと簡単で安く済みます。
ちなみに今回のMVNOへの乗り換え条件はこちら。
- ソフトバンクを解約する
- 「090」の携帯番号を引き続き使う
- OCNモバイルONE 音声対応SIMにする
- iPhone6にする
- 費用は最低限に抑える
以上をもとに、ソフトバンクからOCNモバイルONEへ乗りかえた手順をご紹介したいと思います。
1. SIMフリー、もしくはドコモのスマホを用意する
「MVNOなのにドコモのスマホでもいいの?」と疑問に思う方も多いと思います。でも大丈夫なんです。
また、ドコモのスマホをMVNOで使うにはドコモショップでSIMロック解除をお願いする必要があると思っている人もいるでしょうが、SIMロック解除する必要はありません。そのまま使えます。
というのも、「OCNモバイルONE」も「ドコモ(docomo)」も同じNTT系列だからなんです。
という事で、かねてからの目的でもあるiPhone6を楽天、Amazon、オークションでSIMフリーかドコモのiPhone6を探しました。
ちなみに私は、楽天やAmazonではなく近くの中古買取屋で購入しました。ドコモ iPhone6(スペースグレイ)128GBがなんと86400円(税込)!え?高いですか?いやいや、私には月々8000円も払っている方が高いと思いますけどね。
2. AmazonでOCNモバイルONEの音声対応SIMを購入
次にOCNモバイルONEの音声対応SIMの契約に必要な申込書(パッケージ)をAmazonで購入しましょう。
私はてっきりSIMカードが送られてくるものだと思っていたのですが、この時に送られてくるのがハガキのような申込書だけです。
ハガキに書かれたシリアルコードを使ってSIMカードの申し込みを行います。SIMカードは申し込み完了後に別で送られてきます。
あと、音声対応SIMのSIMサイズは1つしかありませんが、電話番号が使えない「データ通信のみ」の場合は、使用するスマホによって「標準SIM」「micro(マイクロ)SIM」「nano(ナノ)SIM」を選ぶ必要があります。
最近では、店舗でOCNモバイルONEを契約することができますが、SIM代金の他に事務手数料で3000円ほど取られると聞きましたので、ネットから申し込んだ方がお得です。
3. MNP予約番号の発行
申込書に従ってWebサイト見てみると、携帯番号を使うにはMNP予約番号というものが必要になると思います。
MNP予約番号とは、MNPを行う時に必要になる番号のことです。契約中のキャリアのサポートセンターに電話するなり、マイページから発行するなり出来ます。
他社乗り換えを行ったことがある人なら、必ず経験していると思います。
MNP予約番号の有効期限は14日間。私はそれを知らずに「MNP予約番号発行 → Amazonで格安SIM購入」という手順でやってしまいました。たまたまなんとか間に合いましたが、皆さんはマネしないように。
ドコモ(docomo) | ・電話受付(ドコモの携帯電話から151・一般電話から0120-800-000) ・ドコモショップ ・My docomo ・iモード(iMenuのお客様サポートから) ・spモード(dメニューのお客様サポートから) |
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au | ・電話受付(au携帯電話から157またはauの携帯電話・一般電話から0077-75470) ・auショップ ・EZweb(トップメニューのお客様サポートから) |
ソフトバンク | ・電話受付(ソフトバンク携帯から*5533・一般電話から0800-100-5533) ・ソフトバンクショップ ・My SoftBank(携帯版のみ) |
ちなみにですが、私がソフトバンクのMNPダイヤルに電話した時こんな事を言われました。
お客様はソフトバンクの特別なお客様となっておりまして、今回の乗り換えをご検討頂ければ毎月基本料から1000円の割引と、機種変更に使える30000円分の割引をお付けいたします。
おそらくですが、2年以上ソフトバンクを使っていると「特別なお客様」になるのだと思います。MVNOを検討していない方でも、一度MNP予約番号を発行するフリをしてみると思わぬ割引を受けられるかもしれませんね(笑)
あと、MNP予約番号を発行するには3キャリア共通で2000円のMNP転出手数料がかかります。
それに合わせて2年縛りの契約解除料(解約金)が3キャリア共通で9500円必要です。
2年契約の更新日にMVNOに変更すれば、契約解除料(解約金)の9500円は払わないで済むはずですが、多分ダメでしょう。キャリアはセコイですから。
4. OCNモバイルONEのサイトから申し込み
OCNモバイルONE 音声対応SIMの申し込みで必要なの物は次の3つです。
- MNP予約番号
- 身分証明書
- クレジットカード
MNP予約番号は、今使っている携帯番号にショートメールでが送られてくると思います。身分証明書は、スマホで免許証を撮影して画像データを添付します。
そして、MVNOの大きな特徴が携帯料金の支払い方法。3キャリアの時は口座引き落としが使えたのですが、OCNモバイルONEの契約申し込みにはクレジットカードが必要になります。
「どうしても口座引き落としがいい」という方もご安心ください。契約完了後にOCN公式サイトのマイページから支払方法の変更手続きが可能です。反映まで1~2ヶ月かかりますが、これまで通りの支払い方法が可能です。
ちなみにですが、MNP予約番号を入力して、正式にOCNモバイルONEへの移行期間中は今の携帯番号は使えません。
それどころか、スマホの通信もWi-Fi環境でしか使えなくなります。私の場合はニートだし友達もいないので、移行完了までの2日間は全く困りませんでした。
ただ、お住まいの地域によっては、1週間上かかる場合もあると思います。長期休暇を狙うなど、予め対策を考える必要がありそうですね。
5. 届いたSIMカードをiPhoneに差す
全ての手続きが完了するとSIMカードが送られてきます。SIMカードが届いたら、早速iPhoneにSIMカードを差しましょう。
問題ないとは思いますが、私のようにiPhoneのSIMカードを抜き差ししたことがない人のために、iPhoneのSIMカードの差し方をご紹介します。
iPhoneの箱には必ずこのような変な形のピンが入っています。
このピンをiPhoneの側面にある穴に差すことで、SIMが入っているケースが出てきます。
くり抜くようにするんじゃないです。ただ奥まで差し込むだけでいいんです!
するとポンってSIMカードケースが出てきます。ここに届いたSIMカードを差し込みます。向きに注意してください。
あとはiPhoneがSIMカードを認識しますので、ガイドに従って初期設定を行って下さい。
まとめ
こういう事が苦手な方にとっては少々面倒に感じるかもしれませんが、月々数千円もお得になるんです。年間数万円ですよ。
やる価値どうのこうの以前に、OCNモバイルONEにしないと大損です。
OCNモバイルONE以外にも格安SIMはたくさんあります。料金も違えば通信制限も違います。自分の使い方にあったMVNO事業者を選ぶといいかもしれません。
今回かかった費用
MNP転出手数料 | 2000円 |
---|---|
契約解除料 | 9500円 |
iPhone6機種代金 | 86400円 |
OCNモバイルONE音声対応SIM | 2670円 |
合計 | 100570円 |
1発で10万円超の出費はキツイですが、ソフトバンクの月額使用料で計算すると、1年6ヶ月でペイできます。
MVNO事業者を比較する
MVNO業者は数多くあり、現在も増え続けています。業者によっては料金プランはもちろん通信容量も様々で、本当に自分の好きなように選べます。逆を言えばちゃんと選ばないと損もします。
選択肢が増えればそれだけ迷いますよね。そんな方のために格安SIM比較一覧表を作成しましたので、是非こちらも参考にしてみてください。
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