あなたはテストやプレゼンなど大切な場面でお腹が痛くなってりしませんか?
それ、ただの緊張じゃなくて、過敏性腸症候群(IBS)という病気なんです。
過敏性腸症候群(IBS)とは?
過敏性腸症候群(IBS)とは、環境の影響でお腹が痛くなったり、急な便意をもよおしたりしてしまう症状を引き起こす病気です。
胃腸に炎症などの症状は見られず、検査を行っても異常が認められないなど、精神状態が深く関わってきます。
過敏性腸症候群(IBS)によく見られる症状
下痢、便秘、オナラなど主に腸に関わる症状が現れます。さらに詳しく症状で分けると下記のようになります。
- 下痢や便秘をランダムで繰り返す不安定型
- 常に下痢の状態が続く慢性下痢型
- 激しい腹痛が起こり下痢に似た大量の粘液が排出される分泌型
- 緊張すると腸の中でオナラがとめどなく発生するガス型
過敏性腸症候群(IBS)の主な原因
睡眠不足や偏った食生活など私生活の乱れが原因となっている場合もありますが、ほとんどは精神的なストレスが原因と言われています。
精神的なストレスと言っても、不安、過度の緊張、神経質など個人によって原因は様々です。
例で例えると、バスに乗る時に「乗り物酔いになったらどうしよう」と、乗る前から不安な状態だと、体は乗り物酔いを起こしやすい状態になるそうです。
それと同じで、「お腹が痛くなったらどうしよう」と不安な気持ちが強ければ強いほど、過敏性腸症候群(IBS)の症状が出やすくなります。
過敏性腸症候群(IBS)はほっておくと危険?
過敏性腸症候群(IBS)はそこまで重度の病気ではありません。事実、普段であれば何ともないなど、精神状態に大きく左右される病気です。
ただ、あまりにも過敏性腸症候群(IBS)の症状が頻繁に発症するといった方は、他の病気を併発する危険性もあります。
過敏性腸症候群(IBS)の治療
精神的な要因が強いので、精神科医での自立訓練などをすることになると思います。
医師によるカウンセリングやシミュレーション訓練など、暗示を解いたり症状が発症しやすい環境に慣れる為の治療でしょう。
その他に漢方での治療も効果があるとされています。
過敏性腸症候群(IBS)に有効な漢方
病院では腹痛を抑える処方箋が貰えますが、精神的なストレス性の方は漢方で長期にわたり徐々に治療した方が効果的です。
桂枝加芍薬湯
便秘と下痢の両方の症状がみられる不安定型の人におすすめです。
人参湯
体が冷えやすい人で消化器官の症状を改善する漢方。慢性下痢型や分泌型の人におすすめ。
半夏瀉心湯
神経性胃炎など精神的な要因が強いガス型の人におすすめ。
まとめ
私の場合、会議前や客先訪問前に、異常なまでに腸が活発になりオナラが通常より出やすくなる典型的なガス型です。
そして、オナラを我慢していると、そのうちお腹も痛くなり、結果的に下痢なってしまい、さらに追い込まれます。
過敏性腸症候群(IBS)にはこれまで何度も苦しめられましたが、精神科へ通うほどでもないのかなという思いから、たいした対策などは行っていませんでした。
症状が出た時は本当に苦しくて、ずっとこの症状に悩まされると思うとこれからの人生に不安を感じます。でも、トイレに行ってその苦痛から解放されると、何にも無かったかのように落ち着いて、数分前の苦しみも忘れてしまいます。
ですが、仕事柄、過敏性腸症候群(IBS)が頻繁に発症して、どうにも辛いという方は絶対に一度医師に相談した方がいいでしょう。病院による精神治療に抵抗がある方は、漢方を試してみるのも改善方法のひとつです。
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